寺尾聡×松坂桃李 “親子”で紡ぐ人間ドラマ 映画「父と僕の終わらない歌」主演
俳優の寺尾聰(77)と松坂桃李(36)が、映画「父と僕の終わらない歌」(監督小泉徳宏、来年5月23日公開)に主演し、初の親子役を演じる。アルツハイマー型認知症を患いながら80歳にして英国史上最高齢でCDデビューを果たした男性と、その息子の実話を基にした人間ドラマ。舞台を神奈川県横須賀市に移して描く。 寺尾は2009年公開の「さまよう刃」以来、16年ぶりの映画主演。息子の支えを受けてデビューの夢をかなえようとする父を演じ、「俳優と歌手人生が初めて交わる、自分にとってメモリアルな作品」と充実の表情。小泉監督も「“寺尾聰史上、最高傑作を目指します”と本人を前にして豪語したところからのスタートでした。皆さんにとってこの映画が“忘れられない”一本になることを願っています」と熱く意気込んでいる。 松坂は「寺尾さんの息子を演じられたことは、僕の中では本当に誇り。もし他の人がやっていたら、きっと悔しかった」と共演を喜んだ。 寺尾の妻役を松坂慶子(72)が演じるなど他にも豪華メンバーが集結。佐藤栞里、副島淳、「森三中」大島美幸、三宅裕司、石倉三郎、齋藤飛鳥、佐藤浩市らが横須賀の街を彩る。「ちはやふる」シリーズ、「タイヨウのうた」などを手がけてきた小泉監督は「寺尾さん、松坂さんを初めとした素晴らしい俳優陣とスタッフの大きな力をお借りして、楽しく、優しく、そしてどこか切ない、すてきな作品が出来上がったと思います」と手応えを口にした。