エアコンの暖房を「24時間つけっぱなし」と「こまめに入り切り」では、電気代はどれほど変わる?
冬の電気代は高くなりやすく、その理由は暖房器具の電気消費量が関係しています。エアコンを常時使用している家庭も多いかもしれませんが、24時間つけっぱなしにするか、こまめに電源を入り切りするかで消費電力は大きく変わるのです。 そこで今回は、エアコンを24時間つけたままにした場合と、こまめに入り切りする場合とでは、どれだけ電気代が変化するのかを解説します。
エアコンの「24時間つけっぱなし」と「30分で入り切り」はどれほど消費電力が違う?
まずはエアコンを24時間つけたままにした場合と、30分間隔でON/OFFを繰り返した場合の消費電力の違いを比較します。 ダイキン工業株式会社の検証データによると、それぞれの消費電力は表1の通りです。 表1
※ダイキン工業株式会社【mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?】を基に筆者作成 表1の消費電力の差を見ると、エアコンをこまめにON/OFFするほうが、消費電力が高くなっています。そのため何度もエアコンの運転をONにすると、より多くの電力が必要になるといえるでしょう。
「24時間つけっぱなし」と「30分で入り切り」における電気代の差
次は消費電力を基に、電気代がどう変化するのか表2で見てみましょう。 表2
※電力料金単価を27円/キロワットアワーとして計算 ※ダイキン工業株式会社【mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?】を基に筆者作成 全体的に、こまめに電源をON/OFFしたほうが、電気代が高いことが分かりました。1日当たりの電気代の差額は、約210円です。 特に冷え込みやすい深夜~早朝は、日中よりも時間が少ない割に電気代が高い傾向にあります。実際に「30分でこまめに入り切り」での1時間当たりの電気代を計算してみると、深夜~早朝が約33円、日中が約25円、夜間が約23円です。 上記結果から電気代を抑えたいなら、つけたままにしておくほうが効率はいいといえるでしょう。