インド株が最高値更新、モディ首相率いる与党連合圧勝の見通し
(ブルームバーグ): 3日のインド株式相場は上昇し、過去最高値を更新。通貨ルピーとソブリン債も値上がりした。投票が1日に終了した総選挙の出口調査でモディ首相率いる与党連合の圧勝が示唆され、投資家はこれを歓迎している。
インド選挙管理委員会は現地時間4日午前8時に開票を開始し、その数時間以内に大勢が判明する公算が大きい。総選挙は6週間にわたって7回に分けて全国で行われ、約10億人の登録有権者のうち6億4200万人が投票した。大半の世論調査によると、インド人民党(BJP)を中心とする与党連合は次期政権を樹立するのに必要な272議席を大きく上回る計350-400議席の安定多数を確保する見込みで、BJPは既に世界最速レベルにあるインドの経済成長を押し上げる上で不可欠とみられる政策を推進できそうだ。
NSEニフティー50指数は3.3%高と、過去3年余りで最大の上げ。ルピーはアジア通貨で上昇率2位。
グローバルファンドは今年に入りインド株から30億ドル(約4700億円)余りを引き揚げたが、最近のS&Pグローバル・レーティングによる格付け見通し引き上げに与党圧勝の見通しが重なり、そうした流れが反転する可能性がある。
みずほ銀行の日本を除くアジア担当チーフエコノミスト、ビシュヌ・バラサン氏はS&P・BSEセンセックス指数について、「マクロ、政治、信用といった面で好材料が重なり資金流入が促進されることから、大半のアジアや世界の株価指数をアウトパフォームするだろう」と予想した。
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原題:Modi Awaits Fate as Indian Markets Already Cheer Third Term Win(抜粋)
--取材協力:Ronojoy Mazumdar、Abhishek Vishnoi、Subhadip Sircar.
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Alex Gabriel Simon, Chiranjivi Chakraborty