鬼才デヴィッド・リンチ監督が肺気腫を告白 自宅から出られない
ドラマ『ツイン・ピークス』や映画『マルホランド・ドライブ』で知られるデヴィッド・リンチ監督が、インタビューで肺気腫と診断されたことを告白。新型コロナウイルス感染を恐れるあまり、「家から出られなくなった」と明かした。 【写真】悪夢を紡ぐ奇才が自身を語るドキュメンタリー「デヴィッド・リンチ:アートライフ」フォトギャラリー Varietyによると、リンチ監督が雑誌Sight and Soundのカバーインタビューで明かしたそう。「長年の喫煙で肺気腫を患い、好むと好まざるとに関わらず、家に閉じこもっています。今は、新型コロナウイルスがあるので…たとえ風邪でも、病気にかかったら大変です」と語る。 酸素が切れるまで、ほんの少ししか歩けないといい、再びメガホンを取るとは思えないが、「もしするなら、リモートでやってみようと思う」とコメント。しかしそれも、「あまり好きじゃない」そうだ。 肺気腫は慢性閉塞性肺疾患の一種で、呼吸障害などを引き起こす。一般的に、喫煙や有害物質の吸入が原因とされているようだ。 リンチ監督はX(旧ツイッター)を更新し、「長く喫煙を楽しんできました。香りを味わい、火を灯し、そしてそれを吸う、たばこのすべてを愛してきた。だけど悦びには対価が伴うもの。僕の場合その対価とは、肺気腫でした」と告白。 今は2年間禁煙してると言い、検査を受けた結果、肺気腫以外は健康だと綴る。「幸せで満ち溢れており、引退の予定はありません。皆さんの心配に感謝しています」と明らかにした。 またSight and Soundのインタビューでも、「未来のことはわからない」と語り、2010年に完成させた脚本『Antelope Don’t Run No More(原題)』の映画化を諦めていないことを明かしていたそうだ。