デル株急落、AIサーバー受注残で投資家期待に応えられず
(ブルームバーグ): 米デル・テクノロジーズが30日発表した2-4月(第1四半期)決算は2022年以来の増収となったが、人工知能(AI)向けに最適化されたサーバー事業に対する投資家の高い期待には応えられなかった。株価は通常取引後の時間外取引で一時、10%を超える下げとなった。
発表資料によると、2-4月期売上高は6.3%増の222億ドル(約3兆4800億円)。アナリスト予想平均は216億ドルだった。一部項目を除いた1株利益は1.27ドル。予想平均は1.23ドル。
ジェフ・クラーク最高執行責任者(COO)は発表資料で、AI向けに最適化されたサーバー出荷の売上高が17億ドルと、前期の2倍強に達したと明らかにした。これらサーバーの受注残は前期比30%余り増えて38億ドルに達したという。
サーバーやネットワーク機器、ストレージ機器を含むインフラ部門の売上高は22%増の92億ドル。
デルはAI需要の恩恵を受ける企業と投資家からみなされようになり、株価はこの1年間に3倍強に上昇した。大企業では、要求の多い生成AIタスクを学習・実行するため、デルなど数少ない企業が販売する高性能サーバーの必要性がますます高まっている。
2-4月期のパソコン(PC)部門売上高は120億ドルで、前年同期とほぼ同水準だった。ビジネス向けPC売上高は3%増の102億ドルとなり、2%減少を予想していたアナリストを驚かせた。
原題:Dell’s $3.8 billion AI Server Backlog Fails to Impress Investors(抜粋)
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Brody Ford