「お金が欲しい」は悪いこと? うまくいく人が自然と考えていること
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● あなたがお金を欲しい理由はなんですか? 思いどおりに生きればいいと言われて、「本当にいいの? 私は欲望の塊だけど……」と思う人もいるかもしれませんね。欲望が多いと、欲張りでがめつい人だと思われて、格好悪いと思うかもしれません。 そこでまずお伝えしたいのは、「人には必ず欲がある」ということです。 ● 人間には3通りの欲がある 人間の欲は3つのカテゴリーに分けて考えます。その3つとは「自己欲」「奉仕欲」「自然欲」です。 「自己欲」とは、自分が食べたい、飲みたい、遊びたい、〇〇したいという自分のための欲。波動が低く、暗闇のなかにいる状態。 わがままで、自分のためだけの欲を満たそうとした結果、眠くなります。自分が何をしたのかよくわからないような、どんよりとした気分になります。病気になったとしてもわかりません。 「奉仕欲」とは、相手のため、社会のため、子どものため、従業員のため、人のためなど、自分以外のもののために何かをしたいという欲。波動が激しくて、情熱を持っている状態。 自分以外のものに自分のエネルギーを費やしてしまうので、自分を消耗します。朝から夜までがんばって、疲れたり病気になったりします。 「自然欲」とは、宇宙のなかで、自然のなかで生きている私たちが、すべきことをしようとする欲。みなさんが考える欲とは、少し違うかもしれませんが、これも欲のひとつだと考えます。純粋で美しく、過剰な熱がない状態。 執着心や利己的な欲を持たずに、やるべきことを自然と行うことができます。余計な思考やパワーを使わずにすむので、疲れることもなく心が安定します。 ● 素直な心で自分がすべきことをしよう 望ましいのは言うまでもなく「自然欲」です。 執着心や利己的な欲を捨てて、素直な心で自分がすべきことをしようとする。この素直な心を持つことこそが、あなたが自分らしくいるために、しあわせになるために、持って生まれた自分の人生をまっとうするために、いちばん大切なことなのです。 具体的な例を挙げて説明しますね。 「お金が欲しい」と思うのは、3つの欲のうちのどれだと思いますか? 自己欲? 奉仕欲? 自然欲? 答えは、どういう目的を持って「お金が欲しい」と思うかで違います。 自分が欲しいものを買うため、食べたいものを食べるためにお金が欲しいなら自己欲です。 家族のため、教育のため、寄付をしたいからお金がいくらあっても足りないと考えるのは奉仕欲です。 生活のためにお金がこれくらいあればいいなという線引きがあれば、それは自然欲です。 ● 理由や目的によって、欲の価値は違う では、子どもを一流大学に入れたいと考える親はどうでしょう? 「子どもの将来のため」と言いながら、親が「優秀な子どもを自慢したい、自分が叶えられなかった夢を子どもに託す」という欲なら、奉仕欲と自己欲が混ざっているので、病気の元にもなり、心が落ちつかなくなると思います。 欲や願望はそれが欲しい理由や、それを叶えたい目的によって、自己欲にも奉仕欲にも、自然欲にもなり得るのです。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ