偉大な父を超えられる!? 世界注目の2世選手(5)なんで? 父親の代名詞「ロングスロー」は厳禁
優れた才能を持った若きサッカー選手の中には、レジェンドプレーヤーを父親に持つ選手が稀にいる。父親を彷彿とさせる選手もいれば、父親とは全く異なるポジションを主戦場にしている選手もいるなど、その特徴は様々だ。今回はサッカー界に名を残した偉大な父を持つ2世選手を紹介する。(情報は4月13日時点の『transfermarkt』を参照)
FW:リアム・デラップ(U21イングランド代表) 生年月日:2003年2月8日 所属クラブ:ハル・シティ(イングランド2部) 父親:ロリー・デラップ かつて「人間発射台」の異名で知られたロングスローの名手ロリー・デラップの息子、リアム・デラップは大きな期待を受ける2世タレント選手である。 マンチェスター・シティ(イングランド)の下部組織で育ったリアムは、今季からハル・シティ(イングランド2部)でプレーしている。センターフォワードを主戦場としており、今季はここまでリーグ戦26試合に出場して7ゴール2アシストを記録中だ。 このU21イングランド代表FWの強みは、推進力あふれるドリブルにある。相手DFをかわしてサイドを駆け上がり、クロスから味方のゴールを演出することも出来れば、中に切り込んで自らゴールを狙うことも出来る。守備への貢献の低さが問題視されることもあるが、彼のドリブル技術は間違いなくハル・シティの攻撃に欠かせないものとなっている。 『The Sun』によれば、チームを率いるリアム・ロセニア監督は若きタレントの成長をさらに促進するために、アーリング・ハーランドやアンディ・コールなどの動画を見せているそうだ。一流選手のゴール前における動きを確認することで、フィニッシュワークに絡める機会がさらに増えるかもしれない。ゴールもチャンスメイクもできる万能型ストライカーが、トップレベルの舞台で躍動する日はそう遠くはないだろう。 ちなみに、残念ながらリアムは父親のようにロングスローを武器にはしていない。その理由を『Stoke on Trent Live』は、「口うるさい親のせいだ」としている。同メディアによれば、リアムがシティの下部組織でプレーしていた時、選手の親の1人が、リアムのスローインが試合を台無しにしていると発言したそうだ。それ以来、彼がスローインを担当することは少なくなってしまった。
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