酒井若菜さん(43)揺らぐのは振り幅があるということ。心の中にディスを飼えば気持ちは軽くなる|STORY
シワやシミがひとつもない肌よりも、水分を保った肌になりたい
常々思っていることですが、シワひとつない肌って逆にもったいないと思うんです。“真っ白な画用紙”は確かに綺麗だけど、大人になったら、真っ白な画用紙にどれだけ素敵な絵を描いていけるかが重要。いつまでも真っ白な画用紙でいる必要もないし、むしろ何も描かれていない画用紙は魅力的じゃない。カッコいい絵を描いていきたいと思っています。 ただ、やっぱり“肌質”は人に大きな印象を与えてしまうので、何もケアをしないということではありません。人工的なハリ感は出さないし、シワも刻んでいくけれど、生活が荒んでいるのかな? と思われるような肌だと美しさを感じられないので、清潔感がきちんと伝わるようなケアを心がけています。シワやシミがあったとしても、肌にはしっかり“水分を入れ込む”というのを大事にしていますね。
履ける草鞋は何足でも履いて、常に新しいことに挑戦していたい
今後のビジョンとしては、「好きなことをしていて、マイペースでいいな」と思われる人でありたいです。「あの人楽しそうだね」と言われたい。ありきたりな幸せよりも、酒井さんらしいなと言われるような、自分の世界観をもっと明確に印象付けられる人になりたいと思っています。 私はもともとグラビアから女優や作家に挑戦してきたので、まだ開いていない新しい扉がいくつかあるはずだと思っていて。誰もやったことがないようなことでも、果敢にトライしていけたらいいなと。座右の銘は、「履ける草鞋は何足でも履け」(笑)。Youtubeもそのうちの1つですが、他にも新しいことを探して、次の草鞋を見つけたいです。あとは、30代はずっと俳優業がメインだったので、もう一度、誌面の中の自分を見てみたいという思いもありますね。
心の中に"ディスを持つ"ことで、心が軽くなることもある
40代は揺らぐことも多い年齢ですが、“揺らぐ”というのは振り幅があるということ。それだけ人生経験を積んできた証だし、多くの選択をして色々なことを感じてきた証拠だと思うんです。弱くなったわけではなくて、幅を広げるために揺らいでるのだから、そこで自信を無くして欲しくないなと思います。 30代後半から40代になると、生き方そのものが顔に出てきますよね。小さな積み重ねを信じて、“いい顔”をつくっていって欲しい。お肌がツルツルな子を見た時に、羨ましいなとか、昔は自分もそうだったなと比べて悲しくなっちゃうこともあるじゃないですか。でも、そう思う必要なんてない。心の中で、「刻んでないね~」と思っておけばいいんです(笑)。ツルツルな女の子を見てニヤニヤしている男性がいたら、「まだツルツル好きなの~?わかってないね~」と思えばいい(笑)。 本当は、常に純粋な心でいるのが理想ですけど、40代なんてそんなクリアに生きてられないですから(笑)。もちろん心の中におさめておかなきゃいけないけど(笑)、心の中に“ディスを飼う”というのも良いと思うんです。そんな自分も受け止めながら、心を軽くしていく術を持つことが、40代には大事だと思っています。 ブラウス¥41800 スカート¥58300(ともにSUSU PRESS(IN-PROCESS Tokyo)) ピアス¥63800 リング¥173800(ともにマリハ)そのほか スタイリスト私物 撮影/浜村菜月 ヘア・メーク/鈴木智香(AKA) スタイリスト/後藤仁子 取材/渡部夕子