過疎化で荒廃すすむ「棚田」を守りたい高校生たち 棚田米や山の幸使った新たな取り組み
棚田で問題となっている「放置竹林」
再び息を吹き返す田んぼがある一方で… 成高先生: 「こんな状態。すごいでしょ。もうここは田んぼにはできない絶対。昔みたいには」 千町の棚田で問題となっているのが棚田を覆いつくす放置竹林です。竹は根が浅く、放っておくと地すべりなどが起こりやすくなるため、棚田チームは3年前から整備を進めています。
たけのこ掘りも竹林を整備するために大切な作業。今年は豊作!棚田で採れたタケノコをあるイベントに使うそうです。
生徒: 「これは棚田のお米です。ショウガがちょっと効いて枝豆も入れるんで両方の味が楽しめると思います。ちょっと水が多かったかな」 生徒: 「先生がバス出してくれて(自分が)採りに行きました。このワラビで作るのは初めてで、味もぼちぼちいい感じになったと思います」
千町の棚田の恵みを味わいながら、棚田の現状を知ってもらう。この日、高校生レストランの本番を前に試食会が開かれました。 成高先生: 「極力、千町棚田のものを使ってもらってるんですよ。この子らが竹で細工をして。また感想を聞かせてもらえればと思いますんで」
盛り付けに使われる竹の器に…竹の箸は全て棚田チームが放置竹林で作りました。 試食会には、プロのシェフをはじめ東京からホテルの社長も出席しました。 棚田チーム 得居大次朗さん: 「この竹灯籠は千町棚田の放置竹林を伐採してちょうどいい大きさに切り落として…」 明山淳也社長: 「これも同じ竹ですか?」 得居さん: 「はい、千町棚田の竹です」
今回提供されるメニューは千町の棚田で採れた山の幸をはじめ、西条農業高校で栽培したカブの肉詰めなど、全部で6品。 明山社長: 「素材の味が生かされてて。これ自体がすごく春を感じる」