即位を祝う「国民祭典」、天皇陛下がお言葉
天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」が9日午後、皇居周辺で開催された。第二部の祝賀式典では、奉祝曲の演奏や国歌独唱の後、天皇皇后両陛下がお言葉を述べられた。 以下はその全文。
皆さんの幸せを願う思いを、私たち2人で新たにしてきました
先に即位礼正殿の儀を行い、即位を内外に宣明しました。そして今日ここに集まられた皆さんから、お祝いいただくことに感謝します。 即位から約半年、多くの方々から寄せられる気持ちをうれしく思いながら過ごしています。また、この間、様々な機会に国民の皆さんと直接接し、皆さんの幸せを願う思いを、私たち2人で新たにしてきました。 その中にあって、先月の台風19号をはじめ、最近の大雨などによる大きな被害に、深く心を痛めています。亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに、ご遺族、被災された方々にお見舞いを申し上げます。寒さがつのる中、避難を余儀なくされ、生活再建が容易でない方が、数多くおられることを案じています。復旧が進み、被災された方々が、安心できる生活が一日も早く戻ることを心から願っています。 ここに改めて、国民の幸せを祈るとともに、我が国の一層の発展と世界の平和を願います。 今日は寒い中にもかかわらず、このように大勢の皆さんが集まり、即位をお祝いいただくことに深く感謝いたします。