富士登山で4人死亡 行動は共にせず 「今登ったら危ない」専門家が語るリスクとは
■別のルートを使用した可能性も
26日朝、富士山山頂近くの気温は0.7℃。まもなく7月ですが、山頂は冬のような寒さです。 富士山の火口付近は「お鉢巡り」とよばれ、一周することができます。しかし、安全柵やロープの囲いはほとんどありません。 富士山の山開きは山梨県側は来月1日から、静岡県側は来月10日の予定です。閉山しているため、山小屋は営業していません。 一般の登山ルートから登ることはできますが、日野市の男性は別のルートを使用した可能性が高いといいます。 米山代表 「普通の方は登山道こちらから登るんだけど、横にブルドーザーの道、荷上げ用の普通の方は通らない、そこを登っていったのかなと」 男性の車がとめてあった駐車場からは「ブルドーザーの道」があるといいます。 山荘スタッフ 「ここからブルドーザーの道が、ずっとこういうふうに。これがブルドーザーの道ですね、ずっと」 「(Q.これは頂上まで別のルート?)そうです」 頂上までたどり着けますが、登山客が登ることは想定されていません。 山荘スタッフ 「荷物を山小屋に運ぶ、ブルドーザーが通るのに、登山者と機械を分けて。ブルドーザーがいま雪かきであがっていて、道はついている。登山道は整備中でロープをはっていないところもある。知っている人じゃないといかない」
■専門家「普通の人が今登ったら危ない」
富士山では26日、事故が相次ぎました。山梨側の8合目付近ではプロの登山家の男性が突然意識を失い、亡くなりました。 さらに9合目近くでは、下山をしていた54歳の女性が転倒し頭部を負傷しています。 環境省によりますと、閉山中、登山道への立ち入りは禁止されていますが、その他の道に関しては規制がない状態だといいます。 専門家は、山開きする前は特に注意する必要があると指摘します。 登山インストラクター 栗山祐哉さん 「開山時期ぐらいには雪解けしているというような感じ。雪が残雪しているから、リスクが少し高くなる。例えば1カ月でも富士山の気象環境は全然変わってくるんで。それなりに登山の経験を積み重ねないと、夏に観光的に富士山に登るような感覚で、普通の人が今富士山に登ったら危ない」 (「グッド!モーニング」2024年6月27日放送分より)
テレビ朝日