海外メディアもSP首位チェンVS羽生に注目報道「ユヅはG.O.A.Tだ」「羽生はまだ脱落していない」
フィギュアスケートのグランプリファイナルの男子シングルSPがイタリアのトリノで5日(日本時間6日)行われ、3年ぶりの出場となった羽生結弦(25、ANA)は97.43で2位と出遅れ、3連覇を狙うネイサン・チェン(20、米国)が自己ベストで今季世界最高得点となる110.38点で首位に立った。羽生は冒頭から4回転サルコー、トリプルアクセルを見事に成功させて、いいスタートを切ったが、3つ目のエレメンツの4回転+3回転の連続トゥループで、最初の4回転トゥーループの着氷で大きくバランスを崩してステップアウト。連続ジャンプにできずに大きな減点となった。 「悪くなかったが、力が入りすぎた。あまりないようなミス。意地でも降りようと思ったが仕方がないです」と、試合後に羽生はコメントを残した。 海外メディアも2人の一騎討ちに注目。チェンの好発進と羽生がフリーで逆転可能かどうかについて報道している。 米のNBCスポーツは「ネイサン・チェン、GPファイナルのSPで羽生を引き離す」との見出しを取り、「素晴らしい演技を見せたチェンがミスを見せた羽生を4度目の直接対決でも上回り(実際は8度目の対決)、12.95点差をつけてリードした」と伝えた。 記事は「世界選手権2連覇中のチェンは110.38点を得て土曜日のフリースケートに向かう。彼は4回転ルッツ、トリプルアクセル、4回転トゥループ+3回転トゥループのコンビネーションを成功させた」と紹介。「この得点は、SPでの今シーズン世界最高点で、米国選手(のチェン)に、キス・アンド・クライの場で『ワオ』との声をあげさせた。しばしばぶっきらぼうな様子を見せる彼のコーチのラファエル・アルトゥニアン氏も彼の教え子(のチェン)に向けて膝をドンドンとぶつけていた」と様子をレポートした。 記事は羽生の演技について、「オリンピック連覇の羽生は4回転サルコーとトリプルアクセルを成功させたが、4回転トゥループの着地が乱れた。そのため彼は予定されていたジャンプのコンビネーションに失敗し、SP2位に留まった」と報じた。