入江陵介、大谷翔平選手のMLBでの活躍は「嬉しいようで悲しいというか(苦笑)」その深意とは?
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。6月15日(土)の放送は、元競泳日本代表で五輪メダリストの入江陵介(いりえ・りょうすけ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆パリ五輪出場が叶わず…4月に現役引退
丸山:まずは入江くんのプロフィール紹介を。2012年ロンドンオリンピック、100m背泳ぎ銅メダリスト、200m背泳ぎ銀メダリスト、そして4×100mメドレーリレー銀メダリストと。長年、(現役として)頑張ったよね。何年やっていましたか? 入江:現役でいうとすごく長いんですけど、代表でいうと、18年間日本代表に入っていました。 丸山:18年はすごいね! 入江:今34歳なので、人生の半分以上です(笑)。 丸山:人生の半分以上が日本代表だったというのは、立派だよね。水泳を引退して、今はどうですか? 入江:今までは“朝のアラームが鳴る=朝の練習”の合図というか、そういう感じだったので、(現役時代は)朝のアラームが鳴るとちょっと落ち込むというか、“今日も1日が始まる……”みたいな気持ちだったんですけど、引退してからは、清々しい朝を迎えられるというか(笑)。 丸山:(まだ現役引退したばかりだから)それはちょっと自分のなかで“寂しい”とかはない? 入江:“寂しい”(という感情)は、なかったですね。やはり自分自身、やり切った思いだったので、今はすごく清々しく引退生活を迎えています。 丸山:なるほどね。僕、思うんだけど、オリンピックを目指す選手たちって本当大変だよね。我々はなんだかんだ言って、毎年のように試合があって、オリンピックみたいなメジャーな大会も毎年4試合絶対あるわけだから。調整の持っていき方も年齢も1年1年、1歩ずつ踏みしめていけるけど、(オリンピックを目指すアスリートは)4年だもんね。 入江:はい、4年に1度、その日にピークを迎える、(コンディションを万全に)持っていかなきゃいけないっていう難しさはありますね。(オリンピックの)前年良くても駄目だし、その年にピークがくるようにしないといけないので。 丸山:そう、それだよね。前年が良くても、次の年が駄目だったら代表に選ばれない可能性があるもんね。 入江:たくさんいるんですよ。前年に日本代表に入っていても、オリンピックの日本代表に入れない選手もいるので。 丸山:入江くんは、(日本代表として)18年間やったということは、(2008年北京オリンピックの初出場から、ロンドン大会、リオデジャネイロ大会、東京大会と)4大会に出場して、次の5大会目が厳しかったということ? 入江:はい。今年3月のパリオリンピックの選考会が駄目で。 丸山:元々、(パリ五輪は)出ようと思わなかったんでしょ? 入江:いや、目指していました。 丸山:目指していたの!? 目指していたけど駄目で、引退と。 入江:はい。自分自身、やっぱりパリオリンピックに出場した後に引退したいというのが自分のプランだったんですけど、それが叶わず3月の選考会が駄目で4月に引退を発表しました。