<目指せ春1番>’20センバツ 履正社 選手紹介/8 /大阪
◇イップス克服、自信に 真鍋剛志(まなべ・つよし)外野手(2年) 大好きだった野球が大嫌いになったことがある。内野手として練習に励んでいた1年の夏、球を投げるときに引っ掛かるような違和感を覚えた。感覚は深刻になり、イップスになったことがわかったからだ。しかし、秋には外野手に転向して見事に克服した。「自信にもなった」と話す。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 持ち味は逆方向に強い打球を打てること。2019年の秋、府大会でコールド勝ちとなる本塁打を放ち新たな自信になった。この冬は振り込みと走り込みで筋力を上げて、スイングスピードを133キロまで引き上げた。 帰宅後1時間ほど、父にティー打撃を手伝ってもらう。小さいときから「甲子園に行きたい」と話していた家族の前での活躍を誓う。大阪市立東陽中出身。 ◇動画でフォーム研究 渡邊純太(わたなべ・じゅんた)投手(1年) 135キロのキレのある直球と落ちるチェンジアップが持ち味の唯一の1年生投手。OBで同じ左腕の寺島成輝投手(現ヤクルト)が甲子園で投げる姿を見て、履正社への進学を決めた。「試合を作れる投手になりたい」と意気込む。 フォームが固まらず球が定まらなかったため、この冬は模索が続いた。プロ野球の東克樹投手を動画で研究したらブレがなくなった。 幼少期はサッカー選手を目指したが、小学2年の時に誘われて野球をしてみたところ「自分に向いている」と確信した。「あの時野球を選んでよかった」と笑う。特技は、カップの中で複数のサイコロを積み上げるダイススタッキング。兵庫県宝塚市立宝塚中出身。