海外メディアは井上尚弥対ドネア戦を大絶賛「年間最高試合候補」「勇気と凄まじい魂」
米国のESPNは「井上尚弥がドネアを破りトップランクと契約」と、こちらは、試合後に電撃発表された世界的プロモーターのトップランク社と井上尚弥の契約を報じた。 同メディアは、「“モンスター”井上尚弥は、ボクシング界の軽量級を恐ろしいばかりに支配し、これまで逆境に直面することはほとんどなかった。この夜、ドネアを相手についにその場面に直面したが、彼は傷を負わされながらチャンピオンらしく戦い抜いた。これは年間最高試合候補の一戦になる」と試合内容を伝え、トップランク社との契約についても紹介。 2020年からは2試合続けて米国で戦い、来年後半に日本で3試合目を戦う計画で、試合は、ESPNで放映されることを明らかにした。また井上はスーパーフライ級時代の2年前に米国で試合を行い、アントニオ・ニエベスをKOに葬っていることも紹介、「井上は米国に戻って戦うことを喜んでいる」と付け加えた。 英国のBBCは、「井上尚弥がWBSS決勝でドネアを破る」との見出しを取り、「井上尚弥がドネアにスリリングな勝利を収め、バンタム級の統一世界王者となりWBSSを制した」と報じた。 記事は「パンチの強さから『モンスター』と呼ばれる日本の井上が攻撃を受ける瞬間があり、第2ラウンドの後に(右目に)切り傷を負った。フィリピンのドネアを(右ストレートで)第5ラウンドで仕留めそうに見えたが、第8ラウンドには逆にプレッシャーを受け、相手をダウンさせたのは第11ラウンドのボディーショットだけだった」と、井上が苦戦した様子をレポートした。 さらに「4階級で世界チャンピオンになっている敗者(のドネア)は日本のさいたまスーパーアリーナでの一戦に多くの興奮をもたらし、12ラウンドまで持ちこたえるに値する戦いを見せた。井上がWBSSの勝者に送られるモハメド・アリ杯を受ける前、年間最高試合の1つを戦い終えた両選手はリングのコーナーで抱擁し合った」と、ドネアの奮闘を称え試合後の両者の様子をピックアップした。 “レジェンド”ドネアの勇気ある奮戦と、怪我のアクシデントを乗り越えた井上のポテンシャル。海外メディアは、それらを評価した上で、この激闘を名勝負だと認めた。