石川と富山、復興へ結束 つるぎクラブ、金沢に250人集結 第10回懇親会
石川県内で活躍する富山県出身者でつくる、いしかわ富山県人会「つるぎクラブ」の第10回懇親会は19日、金沢市のホテル日航金沢で開かれた。発足から10年目の節目を迎え、経済や行政、教育、医療など多彩な分野から集まった富山ゆかりの約250人は、能登半島地震の被災地復興や両県のさらなる発展に向けて結束を深めることを誓い合った。 世話人代表の砂塚隆広北國新聞社社長はあいさつで、富山新聞の前身「北國新聞中越附録(ちゅうえつふろく)」発刊の辞の一節である「相頼(あいたよ)り、相結(あいむす)び、相助(あいたす)け」を紹介し、「苦難を経て富山と石川が一段と絆を深める場にしたい」とあいさつした。 来賓祝辞で、祖父が輪島市出身の新田八朗富山県知事は「ここにいる皆さんは同じ思いを抱いている。それは両県が一日も早く復興することだ」と結束を促した。馳浩石川県知事は「両県がこれまで以上に協力し、発展していく。北陸は一つであり、いつか福井も加わってほしい」と語った。 同じく来賓として富山県の7市長、3副市長、石川県の16市町長、3副市町長、善田善彦県議会議長が紹介された。 出席者は若鶴酒造(砺波市)の日本酒「辛口・玄」を手に、藤井裕久富山市長の発声で乾杯した。石川県市長会副会長の油野和一郎かほく市長が中締めした。 いしかわ富山県人会「つるぎクラブ」は石川、富山両県の交流促進を目的に2015年2月、北國新聞社が事務局となって発足した。14年5月には富山県内で活躍する石川県人でつくる、とやま石川県人会「つるぎクラブ」も設立された。名称は富山、金沢、敦賀間を走行する北陸新幹線「つるぎ」にちなむ。