マスク氏、MSも提訴 オープンAIと生成AI独占図ったと主張
Mike Scarcella [15日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した新興企業オープンAIを訴えた訴訟で、同社に出資するマイクロソフトを被告に追加し、反トラスト法(独占禁止法)違反などの新たな主張も加えた。 修正した訴状を14日夜、カリフォルニア州の連邦地裁に提出した。これによると、マスク氏はマイクロソフトとオープンAIが違法に、生成AI市場を独占して競合社を排除しようと試みたと主張。 8月に提起した従来の訴訟と同様、オープンAIと同社のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が公共の利益よりも自社の利益を優先させたことで契約規定に違反したと指摘した。 非課税扱いの非営利企業が「たった8年で、1570億ドルの価値がある営利目的の、市場を機能不全に陥れる怪物になった例は過去にない」とした。オープンAIとマイクロソフトとのライセンス契約を無効にし、「不正に手に入れた」獲得物を売却するよう求めている。 オープンAIは文書で、修正後の訴訟は「従来よりさらに根拠がなく、行き過ぎたものだ」とコメントした。マイクロソフトはコメントを控えた。 訴状はまた、オープンAIとマイクロソフトが投資機会を提供する際に両社の競合社と取引しないことを条件とし、反トラスト法に違反したと主張。また、両社の独占ライセンス契約は、規制当局に承認されていない合併に相当するとした。