<春へ一丸・’23センバツ慶応>選手紹介/2 延末藍太一塁手(2年)/大村昊澄二塁手(2年) /神奈川
◇4番へ返り咲き狙う 延末藍太(あいた)一塁手(2年) 昨秋の新チーム発足直後は4番打者を任されたが、県大会、関東地区大会では5番、6番と打順を下げた。「タイミングを合わせられず崩された」。秋の学びから、相手投手が足を上げたらすぐにバットを構え、始動を早くすることでタイミングを取るよう心がけている。 守りでは、どんな送球もキャッチして確実にアウトにできる信頼される一塁手を目指す。本塁から約15メートルの近い距離でノックを受け、早く強い打球にも対応できるよう練習を積む。 センバツで目指すのは4番打者への返り咲きと、2歳上の兄・勧太さんが横浜の選手として2021年夏に出場した甲子園で果たせなかったヒットだ。「チームの核になって、自分が打って勝ちたい」と誓う。 ◇主将としてチーム結集 大村昊澄(そらと)二塁手(2年) 新チーム発足初日の昨年7月末、2年生と引退する3年生の投票により、満場一致で主将に選ばれた。グラウンド整備を誰よりも先に始め、片付けも最後まで行う。森林貴彦監督(49)は「言葉でも、背中でも手本を示せる。皆を結集させる力がある」と絶大な信頼を置く。 ただ打撃に自信がなく、主将とはいえベンチを温める可能性もあった。しかし「チームのためにバットを振ろう。後ろにつなげよう」と意識を変え、安打や犠打を量産。秋の公式戦の打率はチーム2位の4割7分1厘まで上がった。 上から押さえつけるのではなく選手の自主性を尊重した「新しい高校野球」を作りたいと会見で何度も口にする。「自分たちの正しさを証明するためにもセンバツで日本一になりたい」と決意を語る。=随時掲載