【サッカー天王山ワイド・UEL編】"ブンデス史上最強"レバークーゼン! シャビ・アロンソがすべてを変えた!
秋春制で行なわれるサッカーのリーグ戦、カップ戦は今がまさにクライマックス! アジア&欧州の王者が決まる運命の決勝戦を前に、番記者やスポーツライター、熱狂的サポーターがその見どころを語り尽くす!【サッカー天王山ワイド③UEL編】 【写真】現役選手顔負けのキック精度・アロンソ監督 * * * 最後は、欧州カップ戦出場クラブにおける公式戦連続無敗記録を50試合まで伸ばしているレバークーゼンについて。今季はUEL(UEFAヨーロッパリーグ)でも勝ち進み、5月22日(現地時間)にはアタランタBC(イタリア)との決勝戦が控えている。シャビ・アロンソ監督率いるこのクラブの強さの秘密を、ミムラユウスケ氏が解説する。 「昨季途中にアロンソが就任してからはさまざまなフォーメーションを試していましたが、今季は3-4-3をベースにしながらも、WB(ウイングバック)の役割を試合ごとに変えるなど、チームとしての完成度が高まりました。何よりも選手たちがうまくなっているんです。アロンソ自ら練習に参加して教え込むことで、選手たちが成長を遂げています」 戦術面では、どのような特徴があるのか? 「プレッシャーを受けても、相手を引きつけてパスを通せるのがレバークーゼンの強みです。パスコースをいかにつくるか、プレッシャーを受けながらいかに視野を確保するか、という技術を教えるのがアロンソはうまいのだと思います。 ディフェンスラインの選手が後ろ向きにボールを持たされ、GKにバックパスで戻すしかないような場面でも、相手のプレッシャーをかいくぐり、味方のボランチにボールをつなぐシーンがよくあります。 前に出てきた相手を出し抜いてパスをつなぐ"疑似カウンター"ですね。勢いよくプレッシャーをかけにくる相手を剥がすことで、チャンスが生まれます」 4月後半には3試合連続で後半終了間際に同点弾を叩き込んで無敗をキープ。劇的な展開が多いのも特徴だ。 「今季公式戦ではアディショナルタイムで15ゴールを記録。初優勝を達成したリーグ戦では、第33節終了時点で2位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は15ですが、もしアディショナルタイムでの得点がなければ、勝ち点差は6。驚異的な勝負強さですよね」