「遠藤先生の線画をそのままぬりえにする、ということが圧倒的な魅力」SPY×FAMILY 担当編集・林士平氏が語る公式ぬりえ「オペレーション〈着彩(イロヌリ)〉-ODEKEKE-」の楽しさ
『SPY×FAMILY』公式ぬりえ第2弾となる「オペレーション〈着彩(イロヌリ)〉-ODEKEKE-」が3月26日に刊行した。第1弾「-FAMILY-」と同様、遠藤達哉先生の線画をそのままぬりえ原稿として使用しており、さらにユーリ、フィオナ、ダミアン、ベッキーなど収録キャラクターも大幅拡大。『SPY×FAMILY』連載担当編集・林士平氏にぬりえ企画の意義や、作家・作品の魅力について聞いた。 【写真】『アーニャとはじめてのえいご』『アーニャとはじめてのプログラミング』『アーニャがかける!イラストレッスン」の3冊も
遠藤先生の線画に着彩できる“贅沢ぬりえ”!
――初めて「SPY×FAMILY〈着彩〉(イロヌリ)」の企画打診があった際、どのように感じましたか? 林 ぬりえのような商品はずっと出したいと考えていましたし、遠藤先生にも「『SPY×FAMILY』で子ども向けの本を出したい」とお伝えしていました。『SPY×FAMILY』は小さいお子さんも楽しまれているので、ご家族で好まれる企画なのでは、と。だから企画にまったく異論はなく、遠藤先生も賛同してくださいました。 ただ、遠藤先生は連載とアニメ監修で非常に多忙なので、線画を整えていただく時間を確保するのが大変かもしれないと……(笑)。 今ではぬりえの他にも教育本(ワークブックシリーズ)が3冊出ていますが、今後も拡大していきたいジャンルですね。ただ教育本は他の作品から既に色々と出ているので、後発ならではのクオリティや新しい着眼点が必要だと思っています。 ――そういった意味では、『オペレーション〈着彩(イロヌリ)〉』はいかがですか? 林 “遠藤先生の線画をそのままぬりえにする”ということが圧倒的な魅力ですね。しかも線画をご提供いただく際、遠藤先生は一部の線を手直しされているんですよ。不要な線を消してクオリティを高めたりして。 ぬりえは線そのものを、読者がじっくり観察する商品でもあります。原作の遠藤先生ご自身の線だからこそ、絵の魅力が十分に伝わってくる。本当、贅沢なぬりえですね(笑)。 ――原作の線画は基本的には表に出ないものなので、資料としても貴重ですね。 林 昨年夏から巡回中の「SPY×FAMILY展」では第1話のネームも展示していますが、そこからも分かる通り、遠藤先生は線画の時点でクオリティが非常に高いんですよ。しかもぬりえに使われている原稿は、遠藤先生が外に出しても良いとご判断されたものばかり。見ごたえも相当あると思いますよ。
【関連記事】
- SNSで話題のオッドアイ白猫「麗しのアンジー」の心温まる物語…女性に爆発的人気の不思議な魅力に迫る!
- 《潜入レポート》「SPY×FAMILY」初の展覧会が開催中。フォージャー家のリビング再現に、アーニャの百面相…ハイレベルの展示物に感涙。ミッションクリアで限定「ステラ」をゲットせよ!
- 「ヒット作の共通点をよく聞かれるからちょいちょい考えるんですが、ないんです(林)」佐久間宣行テレビプロデューサー×林士平『少年ジャンプ+』編集者
- 「編集会議で満場一致で決まった連載は今までに『青の祓魔師』『SPY×FAMILY』の2本だけ(林)」佐久間宣行テレビプロデューサー×林士平(『少年ジャンプ+』編集者
- 小説版『SPY×FAMILY 家族の肖像』全話あらすじ公開!!