願い込めた七夕、終わればごみ? 高岡市議会(富山)、回収方法に疑問呈す
市民が願いや将来の夢を託した七夕飾りは、祭りが終わればごみなのか-。24日の富山県の高岡市議会産業建設委員会で、「高岡七夕まつり」の後に七夕が燃えるごみとして回収されていることについて、酒井善広氏(未来創政会)が「違和感を感じている市民がいる」として、主催する市側に見解をただす一幕があった。 毎年8月の祭りでは、会場の市中心市街地のほか、市内各地に大小さまざまな七夕が数多く設置される。市によると、多くの七夕は祭り終了後に燃えるごみとして回収されており、今年も祭りの運営を受託する第三セクターの末広開発が市内10カ所に回収拠点を設け、業者が収集した。 酒井氏は市民の目につく場所で回収されていることなどを憂慮。野村岳人観光交流課長は「回収を希望する市民の利便性を考慮し回収拠点を設定している」と理解を求めた。式庄寿人産業振興部長は「例えば市民にどこかに持って来てもらうという方法なら、捨てるという扱いにもならないし経費削減にもつながる。それも含めて末広開発と検討していきたい」と述べた。