静岡市駿河区で今季全国1位の暑さ 観測史上最高の39・3度
暖気が流れ込み、よく晴れた静岡県内は4日、朝から強い日差しが照りつけて気温が上昇した。気象庁の観測によると、静岡市駿河区で39・3度まで上がって観測史上最高を更新し、今季全国で1番の暑さとなった。県内18の観測地点のうち同区を含む7地点で最高気温が35度を超える猛暑日となった。少なくとも30人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。 三島市で36・9度、川根本町で36・7度、牧之原市で36・1度、浜松市天竜区天竜35・9度など。三島市と牧之原市は7月の観測史上最高となった。 静岡地方気象台によると、本州の南に高気圧、北に低気圧や前線があり、西寄りの風が吹いていた。静岡市内では西北西の風が南アルプスを吹き下ろして高温の風となり、「フェーン現象」が発生したとみられる。 同市葵区の中心街では強い日差しの中、日傘を差したり、携帯扇風機を使ったりする通行人の姿が見られた。信号を待つ人々は日陰に入り、飲料水を片手に汗を拭っていた。 県のまとめによると、熱中症とみられる救急搬送は中等症15人、軽症15人だった。5日も暖気に包まれ、三島で36度、静岡、浜松で35度の猛暑日となる予想。環境省と気象庁は熱中症警戒アラートを本県に発表し、継続して注意を呼びかけている。
静岡新聞社