自民党総裁選に出馬表明!上川陽子氏のプロフィール、政策は?
出馬会見で語ったことは?
上川氏は9月11日に開いた出馬表明会見で以下のように語りました(一部抜粋)。 ・私が1年前、外務大臣に就任して以来、全国の皆様から「日本初の女性総理になってほしい」たくさんの声をお寄せいただきました。世論調査でも次の総理候補の中に上川陽子の選択肢が必ず入るようになっていたこともありがたいと感じていました。 その一方、私は外務大臣として一意専心、職務を遂行することに全力を注いでまいりました。しかし、この度、岸田総理が総裁選への不出馬を表明されたことを受け、私は熟慮の末、決断をいたしました。総裁選に立候補し、日本の総理として難問から逃げす、国民の皆様と新たな日本を築いていきたい。 一緒に創りませんか?日本の新しい景色を。みなさまに心から呼びかけたいと思います。 ・私が今回、スタートラインに立てたこと、それ自体が新しい自民党の姿をお示しする大きな一歩だと思います ・私の政治信条は「声なき声を政治の真ん中に」、届きにくかった女性や子供たちの、あるいは犯罪被害者の声をしっかり受け止めてまいりました ・党女性局長、一億総活躍推進本部長などを務め、現場の声を政策につなげてまいりました。例えば、性犯罪・性暴力被害を受けた皆さんの声なき声、これまでの日本の刑法は性犯罪について軽すぎるという問題がありました。私は被害者との対話を通じ、戦後最も大きな性犯罪の抜本的見直しを含む、刑法の改正につなげました。またプロジェクトチームを立ち上げ、犯罪被害者等基本法を制定し、犯罪被害者の補償制度や裁判への参加制度の創設、さらにその拡充を実現してまいりました。 ・WPS(女性・平和・安全保障)は女性の参画を得て、持続可能な平和を実現する考え方だが、これも日本の新しい景色に必要な考え方であります。私は外務大臣として海外の関係者、またリーダーの皆さんと約150回の意見交換を重ね、この1年、WPSの大切さを訴え訴えしてまいりました。 ・日本の文化、産業の礎である水の上手な使い方、日本の持続性にもつながるSDGsに関する議員連盟会長を務め、日本をしなやかに力強くするための様々な政策に取り組んでまいりました。 ・日本は今、少子高齢化と急激な人口減少に伴う難題に直面しています。しかし、真の危機はこれから始まります。団塊ジュニアの世代が65歳の高齢期を迎える2040年位向け、現役世代の人口減少が加速し、経済の急激な縮小に至ります。今こそ危機克服のための革新に向けかじを切らねばなりません。日本のおかれている現実と速やかな改革の必要性をありのままに国民の皆様にお伝えし、ご理解とご協力を求める必要があります。それには、未来を切り開くしんがりの覚悟が必要です。リーダーは覚悟をもっていかなる難問からも逃げない、そして問題解決にしっかりあたることができる人です。私は法務大臣としてまた外務大臣として戦火のウクライナ、武力攻撃が行われた直後のイスラエルとパレスチナを訪問しました。あらゆる厳しい現場を訪れ、その場に立ち、そして難しい決断もしてまいりました。ウクライナでは会議中にロシアによるミサイルがその攻撃があり、外務大臣と一緒に地下の防空壕に階段で降り、そして記者会見に臨んだこともございます。 ・決断の中には私以外にはできない重い決断もございました。これによって我が国の法の支配を守り、世界にその大切さを伝えることができました。どれほど困難な状況でも決断してきた私だからこそ覚悟をもって、国難にあたり、日本の新しい景色を国民のみなさまとご一緒に創っていくことができます。 ・ちょうど1年前、外務大臣就任あいさつの中で、第一に国益、すなわち領土・領海・領空、国民の生命・財産を守る、第二に国際社会における日本の存在感を高める、第三に国民の皆様に理解され、支持される外交を目指す。この3つを掲げ、目標にしながらこの1年間かけぬけてまいりました。国益を守り、存在感を示し、そして国民に理解され、支持される国をつくるため総理を目指し、ここに総裁選に立候補することを表明いたします。日本の新しい景色、ぜひ一緒に創ろうではありませんか。 ・日本の新しい景色の実現に向けた7つの政策の柱を説明させていただきます。 ・第一に国民の皆様の生活を守る、新しい経済の景色を創ります。強力な物価対策を講じ、実質賃金アップを実現します。令和の産業構造ビジョンによって半導体やヘルスケア、宇宙やブルーエコノミーなど成長領域を特定し、イノベーションと社会実装を飛躍させます。貯蓄から投資の促進と、所得再分配を確立し、中間層を広げるとともに市場の信任を確保し、成長するための令和の財政強靭化に乗り出します ・第二に農林水産業、地域の産業を元気づけ、美しいふるさとの景色を守ります ・第三に、誰一人取り残さない景色を創ります ・第四に、国際連携・安全保障の景色を拓きます ・第五に気候変動・災害に強い景色を創ります ・第六に、政治不信を払しょくし、改革・対話型の政治の景色を創ります ・最後に、憲法改正・統治の新しい景色に臨みます 7つの柱を横ぐしでつなぐ3つのキーワードを説明します。第一に「ネットワーク大国・日本」、第二に「コンテンツ・メディア大国日本」、第三に「水・海洋の時代」 ・第一、「ネットワーク大国日本」の実現に向けて、これからの時代はつながることが新しい価値と可能性を生み出します。まず交通ネットワークを強靭化します。全国97の空港の過半を占める、地方管理空港の国際空港化を推し進めます。欧州、アフリカ、中近東、アジア、東南アジア、太平洋島しょ国、北米、中南米、こうした国々と世界各地から日本国内の地方空港に直接行き来できるようにします。政府が掲げる6000万人インバウンドの時代、これは大きな追い風となります。同時に、首都圏の空港機能を強化します。プライベートジェットを含め路線の増加を促します。 ・あわせて、高速鉄道網も強化します。2027年以降のリニア新幹線の開業の前倒しを後押しし、新幹線をはじめとする高速鉄道サービスを拡充します。地域の足であるバスやタクシー、フェリーなど公共交通を支え、地域の皆様の生活を支えます。 ・次に、デジタルネットワークの強化です。インフラの持続的な更新に合わせ、地域分散型のエネルギーデジタル通信網の整備を加速します。 ・人的ネットワークも強化すべき課題です。来年は国連のWPS決議から25周年、それにあわせて国際会議の誘致をはじめ、日本が人の流れのハブとなる政策を進めてまいります。 ・第二のビジョンは「コンテンツ・メディア大国の実現」です。アニメや漫画、ドラマなどのコンテンツ、文字や活字、書籍などメディア文化、公文書やアートの保護を国家戦略の柱に位置付けます。産業や文化、国際交流などの政策をかけ合わせ、世界トップクラスの支援体制を構築します。その拠点として、メディア芸術ナショナルセンターを早急に整備します。コンテンツや音楽、伝統文化、伝統芸能の産業、日本のソフトパワーを文化外交資源として、海外展開を促進させます ・デジタル技術やAIの発展により模倣が増えています。クリエイターの皆さんの才能と努力の結晶である作品を守るため、法の支配による知的財産権保護を強化します。音楽や舞台の芸術分野のコンプライアンス強化を図り、関係する方々の人権を守ります。 ・第三のビジョン、水と海洋の観点から、安全・安心な国家を創ります。日本のふるさとの景色は田園、水の国、海洋国家であります。地域、農林水産業の持続的な成長のために、水や食料の安全保障、こうした観点もしっかりと考慮し、水源地保護の仕組みを整えてまいります。 ・SDGsの観点からは、異常気象による豪雨、土砂崩れや水害への対策が急務です。地球の環境保全のために健康な水循環をはかります。ふるさとの景色をまもるため、森林管理や総合治水対策を確実に実施します。 ・地方創生、農林水産業、防災など様々な政策をかけ合わせ、水・海洋の時代に合った政策を推し進めます。日本の経済、地方はよりしなやかに、より力強く成長できるはずです。 ・私は日本の総理として難問に立ち向かい、徹底した透明性と説明責任を果たしてまいります。そしてこれまで国民の皆様が見たことのない新しい政治の景色を創ってまいります。 ・誰一人取り残さない日本、希望あふれる魅力のある日本、世界から信頼され期待される日本、平和国家の日本、このような姿を次世代にしっかりとつないでまいります。