FA取得で"決断"…FA宣言残留した一流選手(3)不世出のホームラン王
シーズンオフに大きな話題を集めるのが、フリーエージェント(FA)移籍だ。2023年オフには西川龍馬、山﨑福也、山川穂高が国内移籍を決断した。一方で、FA権を行使した上でチームに残留し、球団一筋を貫く選手も存在する。ここでは、FA宣言残留した現役選手を紹介したい。
中村剛也(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:175cm/102kg ・生年月日:1983年8月15日 ・経歴:大阪桐蔭高 ・ドラフト:2001年ドラフト2巡目 衰えを感じさせない打棒を発揮し続けている中村剛也。球界屈指のホームランアーチストも、FA権を行使した上での残留を選択している。 2001年ドラフト2巡目で西武ライオンズに入団。高卒4年目の2005年に22本塁打を放ちブレイクを果たすと、2008年には自身初の本塁打王(46本)に輝いた。 低反発球が導入された2011年は、リーグ2位に2倍近い差をつける驚異の48本塁打をマーク。同年は全144試合の出場で打率.269、48本塁打、116打点と圧巻の数字を残し、本塁打と打点の打撃2冠を獲得した。 その後もアーチを量産し、ここまで本塁打王6回、打点王4回、ベストナイン7回と圧倒的な実績を残している。 そんな中村も、2018年オフにはFA権を行使。宣言残留を決断し、チーム愛を貫いた。 近年は成績を落としていたが、2023年は開幕から打撃好調を維持し、4月の月間MVPを受賞。最終的に88試合出場ながら打率.258(規定未満)、17本塁打と色褪せぬ打棒を発揮した。
ベースボールチャンネル編集部