⚽アスルクラロ沼津 最終戦白星飾れず 松本山雅に0ー1 J3第38節
明治安田J3リーグは24日、各地で最終節の10試合が行われ、沼津は松本に0―1で敗れて10位に終わった。松本は勝ち点60で4位。福島は岩手に4-1で快勝し、J2昇格プレーオフ進出を決めた。3連勝の勝ち点59で5位に浮上した。FC大阪は八戸と1-1で引き分けて同58の6位。
1位大宮、2位今治に加え、残る1枠を争う昇格プレーオフは富山-FC大阪、松本-福島の組み合わせで12月1日に準決勝、同7日に決勝が行われる。前後半90分で引き分けの場合はリーグ上位が勝ち上がる。
終了間際に失点 中山監督「しっかり受け止める」
松本サポーターの歓喜の声が響き渡る中、沼津の選手はピッチに崩れ落ちた。粘り強く戦い、相手を上回る11本のシュートを放ったがゴールを奪えず、試合終了間際に痛恨の失点。10位で今季を終え、中山監督は「気持ちのこもった戦いだったが、勝ちきれなかったことをしっかり受け止めなければ」と悔しさをにじませた。
前半は沼津がボールを握った。効果的な縦パスを入れ、敵陣深くでプレー。同36分にMF沼田が強烈なシュートを放ったが、ポストに嫌われた。沼田は「形さえあれば、右でも左でも自信持って打てると思っていた。枠内に強いボールを打てればと意識した」と振り返った。
後半は松本の攻勢を受ける時間帯が増えた。GK武者や守備陣が体を張って再三の決定機をしのいだが、追加時間にミドルシュートを許した。
昨季と同様、リーグ終盤に失速した。「スピード、強度など求めていた部分が実現できず悔しい。走り切れていない部分も感じた」と指揮官。昇格は果たせなかったが、「相手に捕まらない攻めには成長が見られた」と手応えを語る。さらなる躍進に向けて、選手に奮起を促した。
引退の伊東、染矢が途中出場「アスルはまだまだこれから」
今季限りで現役引退するMF伊東とMF染矢が後半に途中出場し、詰めかけたサポーターを沸かせた。伊東は2022年以来のリーグ公式戦出場で、自身が持つJ3の最年長出場記録を50歳2カ月24日に更新した。