スティーブ・ジョブズ流|部下の潜在能力を最大限に引き出すリーダーシップ術
責任の所在を明らかにする
では、実際にはどうすればいいのでしょうか? データと事実に基づいて議論を交わし、その結果をもとに最善の案を採用するよう徹底し、責任の所在を明らかにすることです。 さらに重要なのは、まず相手を尊重し、相手の主張に耳を傾け、理解に努めることです。ビジネスに関する新しいアイデアをさまざまな観点から検討するなかで、解決策を探るのは、そのずっとあと、最後の段階でいいのです。 スタートアップで働くような頭脳明晰でクリエイティブな技術者やエンジニアは、もとより起業家志向で問題解決能力に秀でています。ですから、解決を急ぐより、まず彼らを理解して意見を調整し、それからともに問題解決にあたるべきです。 これが、スティーブ・ジョブズのやり方でもあったはずです。 ジョブズは、モリス氏にこう言ったそうです。 OS Xほど高度なオペレーティングシステムをスマホに搭載するなんて誰も考えてもみなかったので、大問題でした。 実現可能かどうか、社内で大きな議論を呼びましたが、最終的には、「よし、やってみよう」と私が決断を下すことになりました。 頭脳明晰なエンジニアができると言うのだから、やらせてみよう、と。そして、彼らは見事に成し遂げてくれました。 ──2023年1月5日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2022 Mansueto Ventures LLC.
永木久美/OCiETe