うっかり発言は努力の証し――マカロニえんぴつ・はっとりが考える「言葉選び」について
「ボーカルの顔が気に食わねぇ」って言われているうちが華
――SNSを「遊び」と捉えているはっとりさんも、エゴサーチをして、自分に対する辛辣なコメントを見掛けてしまうこともあるそうですね。辛辣なコメントについて、どのように感じていますか? はっとり: そういう仕事ですから。アンチがいるのもしょうがないと思っています。あまり深く考えません。出る杭は打たれると言いますし、これだけメディアに出ていれば(自分のことを)嫌いな人がいるのも仕方ないことかなと。「あ、こういうふうに見られているのか」とか「ろくに興味もない人が好きなこと言っているな」と、ちょっとイラッとしたりすることもありますけど、そういう意見も自分の中に受け止めて、「やってやるぞ」と自分に火をつけたりしています。 僕にとっては、「無関心」が一番の恐怖なんですよ。だから、自分に対するアンチがいてもいいんじゃないかと割り切ってやっています。本当に興味を持ってくれている人はアンチであることもあるし、そういう意味ではアンチがいるほうがありがたいと思っています。「ボーカルの顔が気に食わねぇ」って言われているうちが華ですよね(笑)。
アンチも自分の肥やし
――辛辣なコメントについて、何か対処はしていますか? はっとり: 対処しないです。僕の中で「アンチはウンチ」と決めているんですよ。ウンチを何回言うんだって感じですが(笑)。アンチも一応、自分の肥やしであると思っているので、ありがたく受け取りますね。 そして、意外とその辛辣なコメントって的を射てたりするんです。「本当のファンは一歩踏み込んだところまで理解しようとしてくれるけど、表面的に映ったものはこういうふうに捉えられるんだ」と気付かされることがあります。路上ライブをしている時、通った人が僕らをチラッと見て思うだろう印象に近いのかな。「パッと目の前を通った人はこういうふうに思うんだ」というのは、1つの参考にはなりますから。「へぇ」ぐらいな感じで受け取っています。 でも、うちのメンバーに関して言えば、そういうコメントを多く見ると「精神衛生上良くない」と判断して、最近は「エゴサをやめた」と言っていました。それも1つの向き合い方だなと思います。僕自身も「エゴサをしない日」というのを作らないとなと思います。