FRBのタカ派傾斜に賭ける債券トレーダー、ショート極度に積み増し
4月26日には3月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を受け利益確定の兆しが幾分見られたが、ショートがなお優勢だ。30日には米金融当局が注目する1-3月の雇用コスト指数の伸びが予想を上回り、トレーダーは弱気ポジションをさらに積み増した。
ショートカバー
高い利回り水準で利益を確定しようとするトレーダーのショートカバーが増える可能性もある。BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者イアン・リンジェン氏は、市場のポジションがかなり弱気な現状では、1日の米国債相場の急騰もあり得ると今週のリポートで予想した。
「パウエル議長が登場して発言する際、投資家はうわさで売ってファクト(事実)で買うダイナミクスに備えるべきかといえば、そうかもしれない」と指摘した。
BofAのストラテジストによれば、トレーダーが「アウト・オブ・ザ・マネー 」の強気ポジションを手じまう過程で、年限が短めの債券がさらなる下げにさらされやすいと考えられる。
原題:Extreme Bond Market Shorts Gamble on a Hawkish Powell Pivot(抜粋)
--取材協力:Liz Capo McCormick.
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Edward Bolingbroke