ベルギー代表、歴代ストライカーの系譜(6)すごすぎ…史上最強! 驚異の怪物FWが誕生
ベルギー代表は今でこそ世界的な強豪に肩を並べているが、長きにわたって低迷していた時期もあった。2010年代の躍進が記憶に新しい一方で、ワールドカップやEUROへの出場を逃し続けていた2000年代や、さらには個性的なタレントが揃っていた1990年代にはどんな選手たちが活躍していたのだろうか。今回はベルギー代表における各年代のエースストライカーたちの系譜を振り返っていく。
ロメル・ルカク 生年月日:1993年5月13日 個人成績(2014):4試合出場/1得点0アシスト 個人成績(2018):6試合出場/4得点1アシスト 16歳でベルギー代表デビューを飾り、ベルギーリーグ得点王にも輝いた怪物ストライカーは、順調に成長を遂げて瞬く間にA代表のエースへと上り詰めていった。ソンクが去りし後のベルギー代表を引っ張り、世界的な強豪へと導いた立役者の1人だ。 初めてのワールドカップとなった2014年のブラジル大会には、欧州予選突破にも大きく貢献し、本大会ではラウンド16のアメリカ代表戦の延長後半に決勝点となるゴールを奪った。ベルギー代表は準々決勝でアルゼンチン代表に敗れた。 4年後のロシアワールドカップでは、グループリーグ初戦と第2戦の2試合連続で2得点を挙げる驚異的な活躍を披露。ワールドカップでの2試合連続2得点は1986年大会のディエゴ・マラドーナ以来という快挙だった。 ラウンド16の日本代表戦では、0-2からの大逆転勝利において重要な役割を果たした。後半アディショナルタイム、ナセル・シャドリが奪った決勝点のシュートを絶妙なスルーでお膳立てしたのがルカクだった。 決勝トーナメントではゴールを奪えなかったものの、3位決定戦のイングランド代表戦まで、グループリーグ第3戦を除く6試合に出場。改めて世界的強豪に肩を並べたベルギー代表のエースストライカーとしての実力を誇示した。