ヘンリー王子とメーガン妃、コロンビア政府から利用される? 訪問は「汚職から目をそらせるため」
現地時間8月15日(木)からコロンビアを訪問するヘンリー王子とメーガン妃。訪問はイギリスマスコミから「ロイヤルファミリーの外遊を真似ている」と言われ、一部の国民からも「王室を離脱したのになぜロイヤルファミリーのようなことをしたがるのか」と疑問が浮上している。どうやら批判的なのはイギリス国内だけではないもよう。コロンビア国内からも反発の声が上がっている。新聞「デイリーメール」が報じている。 【写真】ヘンリー王子の人生いろいろアルバム。赤ちゃん時代からナイスミドルまで
以前から政府の幹部による汚職や収賄が国際的にも問題になっていたコロンビア。2022年にグスタボ・ペトロ大統領が就任、初の左派政権が誕生したがその状況は改善していないという。首都ボゴタで弁護士をしているというある人物は、新聞「デイリーメール」に対して「ヘンリーとメーガンは善意で来るのだと思う。しかし、明らかに2人は操られているとここでは誰もが話している」とコメント、王子と妃が「政権にまつわる数々のスキャンダルを隠すための政治の駒」に利用されていると分析している。
王子と妃は週末にユネスコの無形文化遺産に登録されているサン・バシリオ・デ・パレンケを訪問。ここは17世紀にアフリカから逃れてきた奴隷たちによって設立された、アメリカ大陸初の「奴隷解放の街」。アフリカの影響を受けたユニークな文化で有名である。2人はサンティアゴ・デ・カリで開催される音楽祭、ペトロニオ・アルバレス・フェスティバルも訪れる予定である。ある人物は同紙に「もちろんスターとしての彼らの力は貧しい人々やコロンビアのカルチャーに注目を集めるのに役立つだろう」とコメントしている。
「でも現政権は2年前に誕生して以来、スキャンダルにまみれ続けている。政権は国民をなだめ、国外に対しては自分たちをよく見せるための何かを必要としている」というコメントも出てきている。その「何か」が王子と妃だというのが批判派の指摘。昨年7月にペトロ大統領の息子がマネーロンダリングや不正蓄財の容疑で逮捕されていることを踏まえると、この意見も的外れとは言えないと報じられている。
コロンビアはスペイン語が公用語。今回の訪問ではスペイン語が得意だというメーガン妃の能力が発揮されると見られている。妃はロサンゼルスで過ごした私立学校時代にスペイン語を学び、大学ではアルゼンチンの米国大使館のインターンシップに参加。語学力に磨きをかけたという。コロンビア国民が2人をどう迎えるのか続報を待ちたい。