「伝説の大男」登場 行楽客も笑顔 長崎・南島原でみそ五郎まつり
長崎県南島原市西有家町の秋の恒例行事「みそ五郎まつり」(実行委主催、長崎新聞社後援)が3日、同町の須川商店街で開かれた。メインパレードでは、高さ約4メートルのみそ五郎人形の山車が登場し、フィナーレを飾った。 みそ五郎は島原半島の民話に登場する伝説の大男。住民のために、大きなくわで山を切り開いて畑を造り、農作業も手伝ったといわれている。みそが好物でその名が付いた。巨像は強化プラスチック製で1987年に完成。普段は国道251号から見える市役所庁舎の倉庫の屋上に展示されている。 まつりは今年で40回目。市特産「島原手延そうめん」をはじめ地元農産品の売店や露店約50店舗が並び、歌謡ショーやそうめん節のつかみ取りなど、多彩なイベントでにぎわった。最後に「みそ五郎」の像を載せた山車が商店街をパレード。松本正博市長らが山車の上から餅をまき、約5千人の行楽客を喜ばせた。 同まつり実行委員長の長池和憲さん(66)は「好天に恵まれ、行楽客の笑顔があふれていた。商店主の高齢化に伴い2日の日程を1日に短縮するなど運営も厳しいが、体力の続く限り頑張りたい」と話した。