30歳で「年収500万円」、毎日定時退社ですが正直「やりがい」がありません。このままでは将来が心配なのですが、資格の勉強などすべきでしょうか? このまま仕事を続けて大丈夫ですか?
パープル企業から脱却するには資格手当で自分からスキルアップを狙ってみよう
仕事が簡単で待遇も悪くないパープル企業は、理想的な職場に感じる人もいるかもしれませんが、パープル企業に在籍し続けることにはリスクもあります。 居心地がよく苦労しなくても給料がもらえる環境に社員が慣れてしまうと、社員一人ひとりの成長が止まり、やがて企業の成長が停滞して衰退していくことになる可能性があります。もし会社が倒産すれば、何のスキルもないまま転職活動を始めるしかなくなり、次の仕事探しに苦労することになるのは想像に難くありません。 もし「年収にも残業時間にも不満はないが、スキルアップができていない」と感じるなら、会社以外の人が客観的に認めてくれるようなスキル取得をすることで解決できる場合があります。 パープル企業のリスクに気付いて企業が脱却を図ることが理想ですが、ずっと環境が変わらないことも考えられます。そこで、会社に頼らずに自分でスキルアップを狙っていくことをおすすめします。 例えば、職種にもよりますが簿記など実務に役立つ資格を取得すると、総務や経理といった事務職への配置転換の道が開けることがあります。また、営業でも会社の財務諸表をみて経営視点で効果的な営業ができるようになるでしょう。 「社会保険労務士」「中小企業診断士」などの難関資格の取得を目指すことも選択肢の1つです。難関資格を取得するには1000時間以上の勉強が必要なものもありますが、合格できれば将来的に独立開業できる可能性も高まります。
まとめ
今回のように「年収に不満がなく長時間残業がない」という企業はブラック企業ではないかもしれませんが、自己成長がしにくい「パープル企業」に勤めている可能性があります。 パープル企業はブラック企業のような激務はなく、一見するとホワイト企業のようですが、スキルアップや昇給がしにくいことから企業自体の成長も停滞しやすいという特徴があります。 自身が在籍している企業がパープル企業の特徴に当てはまる場合、将来を見据えて自分でスキルアップを図るなど、一歩を踏み出す決意をしてみてはいかがでしょうか。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部