<鳥海浩輔>北野誠也役で「宇宙戦艦ヤマト」初参戦 重厚な現場 “ど真ん中の小野大輔”との共演に喜び
「ネタバレになってしまうので、言えないことも多いのですが、僕らにもあえて教えられていないこともあって、毎回新鮮な気持ちで台本に向き合っています。北野誠也は真面目な人です。意味深に傷があり、体の一部が機械になっている。過去への葛藤、思い、乗り越えてきたものがあるのですが、現状ではそこを全く見せていません。今後、物語の中心人物になっていったらうれしいですし、今はまだ言えないことが多いのですが、そこも楽しみにしていただけばと。」
“鬼教官”ではあるが、第一章を見ると、それは過去のことで、少し落ち着いているようにも感じる。
「かつて鬼教官であったということですが、ただ厳しいだけじゃなくて、愛情もって教え子たちに接しています。ただ、分かりやすく甘くはならないと思いますし、表情がそこまで変わるタイプでもないので、ちょっとしたニュアンスを乗せるか、乗せないかのさじ加減を演じる際に考えています。最近収録をした話数では、彼の気持ちが少しにじむシーンもありましたが、あくまで職務に忠実に動いている。大人なんですよね。今後は、少しずつ自分の気持ちも出てくるのだろうか?と楽しみにしています」
◇重厚な人間ドラマ
2012年にスタートしたリメイク・シリーズの第1弾「宇宙戦艦ヤマト2199」から約12年にわたって主人公・古代進を演じているのが小野大輔さんだ。鳥海さんと小野さんはこれまでも数々の作品で共演経験がある。
「小野さんとはほかの現場では会っていますが、『ヤマト』の現場では分散で収録していることもありこの前、初めて一緒に録ることができましてその時に、『久しぶりにあなたの一番いい声を聞いている気がする』と言いました。最近、共演する時はマッチョなキャラが多くて(笑い)。もちろん、いろいろなキャラクターを演じていることは知っているのですが。ただ、生で“ど真ん中の小野大輔”を久しぶりに聞いた。それがうれしかったです。彼が若い時から共演させていただいていて、世代、キャリアはそんなに変わりません。ほぼ同世代みたいなものですからね。勝手に僕の世代に組み込んでしまいましたが(笑い)」