Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング37位。売り上げ良かったのに…。悪夢のJ3降格
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
37位:鹿児島ユナイテッドFC(89) 2024リーグ戦成績:19位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:3人(37位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:6,596人(32位) 2023年度営業収益:約8億8600万円(42位) 2024年の鹿児島ユナイテッドFCは5年ぶりにJ2の舞台で戦ったが、2019シーズン同様に1年での降格が決定した。2016年からプロ化した、比較的Jリーグで戦った経験の浅いチームがカテゴリーの壁に苦しんでいる。 来季から再びJ3を戦うにあたって、スタジアムへの入場者数に影響があると見込まれる。2024シーズンの平均入場者数は6,596人だったのに対し、J3で2位に食い込んだ2023シーズンは5,904人。前回のJ2を戦っていたときは5,785人を数えたが、昇格を決めた前年度は4,040人だった。カテゴリーが異なると、その時々で相当数の差が生まれることが分かる。 とはいえ、営業収益の観点では順調に事業規模を拡大している。2023年度の約8億8600万円という収入は、J2を戦っていた2019年度の売上を上回っている。 トップチームの運営を行う株式会社鹿児島プロスポーツプロジェクトが発表した決算報告によると、入場料収入の減少を補っているのが物販の売上だ。2019年の時点では5800万円だったが、2023年は1億5000万円まで伸びている。これはグッズの増産に踏み切ったことも影響しているが、それを踏まえても物販による収入は同年の売上に貢献している。 間もなく発表される2024年度の営業収益は、J2を戦ったことにより前年よりも増加している可能性があるが、鹿児島にとって重要なのは言うまでもなく新シーズンだ。
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