<虎に翼>なぜヒロイン伊藤沙莉がダンス ビヨンセMVに触発 OPタイトルバック制作の裏側、込められた思い
伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)。好評を博してるドラマの重要なピースの一つとして、毎回オープニングで流れるタイトルバックについて、担当のサード演出・橋本万葉さんに話を聞いた。米津玄師さんが書き下ろした主題歌「さよーならまたいつか!」と相まって話題となっているタイトルバックだが、表現したかったことや、ヒロインの伊藤さんが「バックダンサーを従え踊る」というアイデアは、どういった経緯で生まれたのか……。 【写真】伊藤沙莉の“アイドル”時代! 3人組グループ 期間限定で活動 衣装も可愛い!!
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。主人公とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。
タイトルバックはシシヤマザキさんが制作。ドラマの主人公・寅子役の伊藤さんが音楽に合わせ、さまざまな時代・職業の女性に扮(ふん)したバックダンサーと共に踊りを披露している。振り付けはyurinasiaさんが担当した。
◇「ロトスコープ」という技法で制作
今回制作をお願いしたシシヤマザキさんは「ロトスコープ」という技法で作品を作られています。実写の映像を撮影し、それをトレースして上に絵を描きアニメーションにしていくという技法です。
今回の「虎に翼」では分かりやすいモチーフのようなものがないため、アニメーションであることで表現の幅が広がると思いました。また、ラストに寅子と女性たちのダンスシーンを入れたいというのは早い段階で決めていました。シシさんは自分自身が被写体となり踊っている姿を撮影し、それをロトスコープでアニメーションにするという作品を多く手掛けられています。身体(からだ)の動きを捉えそれを魅力的に表現することにとても長けている方なので、このタイトルバック制作をお願いするのにぴったりだと考えました。