復活「たたきごま」 住民ら熱中 階上・小舟渡地区
階上町小舟渡地区で受け継がれている「たたきごま」の体験会が3日、同町の「サカズキベースコミナト」(旧小舟渡小)で開かれ、地元住民らが昔ながらの遊びに熱中した。 漁網の切れ端やロープを付けた棒で、むちのようにこまをたたいて回す遊び。地元の大人が20年ほど前から同校児童に継承していたが、2020年度の閉校を機に途絶えていた。今回は同校を利用した年末年始イベントの一環で、再び復活した。 この日は幼い子どもを連れた家族や同校卒業生、地元住民らが体育館に続々と参集。初体験の子どもたちは小さなこまで徐々に回し方を覚え、経験者は大小多彩なこまを自在に操り、むち打つ甲高い音と歓声を館内に響かせていた。 同校OBの父・寿亮さん(44)と参加した八戸市立中居林小6年佐藤廣羽(こうは)さん(12)は「こまを横からたたくのがこつだと教わった。今年は1分以上回し続けたい」と笑顔を見せた。
デーリー東北新聞社