「オゼンピック」のノボが社債発行を準備、生産拡大に資金充当へ
(ブルームバーグ): デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクは2年以上ぶりとなる社債発行に向けて準備している。ブロックバスター(大型薬)の生産拡大計画に調達資金を充てる見通しだ。
起債となれば、2型糖尿病治療薬「オゼンピック」や肥満症治療薬「ウゴービ」の爆発的な需要をきっかけに、ノボの時価総額が欧州上場企業で最大となり、ポップカルチャー現象まで巻き起こして以降、初めてとなる。
同社は既存および新規の生産施設に多額の投資を行っており、2月には米キャタレントから製造工場3カ所を110億ドル(約1兆7200億円)で取得する計画を明らかにした。
事情に詳しい関係者によると、発行を予定しているのはユーロ建ての社債で、年限は市場環境に応じて2年から10年となる見込み。
情報は非公開だとして関係者が匿名を条件に語ったところによると、13日の投資家向け電話説明会を実施するため、BNPパリバ、ドイツ銀行、HSBCホールディングス、INGグループをグローバルコーディネーターとして起用していた。
ノボは先週、ユーロ・ミディアムタームノート (MTN)プログラムを総額200億ユーロ(約3兆3800億円)に倍増。ブルームバーグ・ニュースが同社に電話と電子メールでコメントを要請したものの、すぐに回答は得られなかった。
原題:Ozempic Maker Novo Nordisk Plans Bond Sale to Fund Expansion(抜粋)
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Sanne Wass, Olga Voitova