付属小の男子児童がいじめで転校 奈良教育大「組織対応に遅れ」
国立奈良教育大(奈良市)は9日、付属小の男子児童がいじめを受け転校する事案があり、学校側の対応を検証した調査報告書を公表した。報告書は担任教諭らがいじめの可能性を把握していたが児童同士のトラブルと捉え十分に共有せず、組織全体の認知と対応が遅れたと指摘。いじめの早期発見に特化した児童へのアンケート実施といった再発防止策を示した。 報告書などによると、児童は3、4年生だった22、23年、複数の同級生から「死ね」などの暴言を吐かれたり、「(男子児童を)いらないと思うやつ」との同級生の問いにクラス全体が挙手したりするなどのいじめを受けた。 男子児童は4年生の23年8月に転校を希望した。