【福岡ボート(サマータイム)一般】植田太一 福岡でならやれる
<27日・福岡ボート・3日目> この勢いは本物だ。序盤2日間を3戦2勝3着1回で終えた植田太一(34)=福岡=は、3日目の2走も3、1着でオール3連対を堅持。特に後半の1着は1号艇で人気を一身に背負った出畑孝典を2コースから差し切る好ファイトで、今節の活躍がフロックではないことを印象づけた。 エンジンも快調。好素性機の40号機の底力を引き出して、「出足や行き足に回り足もいい。競った出畑さんよりも強かった」と実戦足の良さはトップクラス。加えて、「ボートがいいおかげもありそう。明らかに乗っていて軽快さが違う」と良艇効果もヒシヒシと感じ取っている。良機良艇の威力は絶大でパワーの面に不安はない。 機力の良さだけではない。当地は地元三場(福岡、若松、芦屋)でも群を抜く成績を残すドル箱水面。地元三場の通算勝率も福岡が断然のトップで、優出も4回で最多と当地では水を得た魚だ。「福岡は握って回る自分のスタイルに合うので、昔から成績も良くて大好きな水面。〝福岡でならやれる〟という自信はあります」 だからこそ今節に懸けていた。それは体重にも表れている。「今回はいつも以上に減量しています。プライベートでは63~4㌔でいることが多いので、7㌔は落としています」。ここまで来れば狙うは夢のデビュー初V。愛する福岡で悲願を達成するつもりでいる。「相手は強いけど、3大特選は何が起こるか分からないですから」。3大特選は波乱の結末が多いのも事実。最後に下克上を起こすべく牙を研ぎ続ける。(森 大輔)