マッチョ求む!介護施設が「筋トレも勤務時間・プロテイン代も支給」する深~い理由 北海道
この会社では、ボディビルの全国大会で優秀な成績をおさめる介護士は“一軍”となり、待遇もよくなるといいます。 (記者)「一軍を目指す?」 (鈴木拓己さん)「そうですね。まだまだほど遠いですけど」
仕事が終わり、鈴木さんが向かう先は当然… (鈴木拓己さん)「最高ですよね。福利厚生としてついてくるので、ありがたく使わせていただいています」 さらに一軍に上がると、この1日2時間の筋トレ自体も勤務時間として認められ、その上、プロテイン代・月2万円も支給されます。
その効果は、てきめんー (ビジョナリー 丹羽悠介社長)「(求人の)応募数は断然に上がっています。年間で1000件近く応募数をいただいて。(介護職は)飽き性の人には向いていない仕事。毎日つらいことをコツコツコツコツ、本当に少しの変化を楽しんでいける性格の人たちはめちゃくちゃ向いている。それがスタッフ内でも、利用者に対してもポジティブな空気が生まれる」 (鈴木拓己さん)「カッコいい介護士になりたい。(入居者に)ここに住んでたら安心という風に思われたらいい。まだまだなので筋トレも介護もコツコツと、これからです」
ここでも深刻!人手不足「介護はインフラ」
ユニークな戦略の背景には、介護業界が抱える深刻な人手不足があります。 北海道でも「介護に必要な人の数」は年を追うごとに増えるのに、「介護職に就く人」の数はわずか2年後でも2万人も足りなくなる、さらに2040年には実に5万人以上も不足する…ということはグラフを見ても明らかです。 (渓仁会総務人事部 佐藤秀幸部長)「介護職に至っては採用が難しくなってきている。今後日本人だけで乗り切るのは難しいと感じています」
そう不安を吐露するのは、札幌市手稲区の介護老人福祉施設です。 深刻な人手不足ー。 そこで、2023年から外国人の採用に踏み切りました。 いまは5人が働いています。
21歳のナンさん。 ミャンマーから来日してもうすぐ1年になります。 ナンさんは母国で日本語を学びながら、介護の現場で働いていました。