NHK放送センター

大みそかのNHK紅白歌合戦も司会の顔ぶれが決まり、いよいよ出場者の発表を待つ段階だ。そんな中、司会に9月末まで朝ドラ「虎に翼」でヒロインを演じた女優の伊藤沙莉（30）が加わったことで〝朝ドラ紅白〟の色合いが強くなることは間違いない。 【写真】紅白で披露した美しいデコルテラインも話題となった橋本環奈 紅白の司会に朝ドラや大河ドラマのヒロインが起用されることが多い。それは何よりも朝ドラや大河とリンクさせた企画を立てやすい上、お茶の間にとっても親和性が高いため、より注目されるからだ。 「大河は、翌年の主役が審査員に呼ばれることが多いですが、朝ドラは企画に組み込まれることが多いですね。記憶に新しいのは、〝朝ドラ中興の祖〟といわれた『あまちゃん』の出演者らによる寸劇です。寸劇から劇中で歌われた『潮騒のメモリー』の歌唱へとつながる演出がファンを喜ばせました。作曲家の古関裕而さんがモデルとなった『エール』も企画としてメドレーが歌われました」と音楽関係者。 今回は司会に伊藤に加え、3年連続となる女優、橋本環奈（25）も名を連ねる。橋本は現在放送中の朝ドラ「おむすび」のヒロインであり、前後期の朝ドラヒロインが司会でそろい踏みするのは、紅白史上初めてのことだ。 「おむすびの主題歌は紅白未出場の大物、B'zです。先日はボーカルの稲葉浩志さんがライブ番組に出演するなど蜜月ぶりが目立っており、紅白出場も確実視されています。B'zの出場が決まれば、かなりの目玉になるでしょう」と先の音楽関係者は指摘する。 そして「虎に翼」の扱いをめぐっても、期待がかかる。 「こちらの主題歌は米津玄師さんが手がけました。米津さんは2018年に出場して以降は紅白にはご無沙汰ですが、『虎に翼』の特番にも出演しただけに期待大でしょう。この特番ではドラマに出演した明律大学女子部の面々がオープニングのダンスに挑戦しましたが、紅白でも全員がそろって踊ることにでもなれば、また話題になります。コアなファンが多いほど、こうしたスピンオフ的な企画が喜ばれますからね」と女性誌編集者は話す。 お手盛りかもしれないが、手っ取り早く確実な手法ではある。