今田耕司が芸人たちに差し入れた「大人のDVD」には裏のエピソードが…矢部太郎の新作漫画イベントで明らかに
■楽屋での“平和な空気”もプレゼント
今田:よく考えれば、僕もこんな感じで思い出に残るプレゼントありますもんね。 矢部:プレゼントされたものがまた別の人にプレゼントされてって、繋がってたんですね。今田さんからは、お食事もそうですし、形に残らないプレゼントも頂いています。今田さんが楽屋にいらっしゃると、空気が明るくなって楽しい空間になるんですけど、それもまた「頂いてるな」って思ってます。 今田:“ほんこん班”は空気が重いって言うもんね? 矢部:ええ、いやぁ……(苦笑)。コメディの舞台での“今田班”にも参加したことがあるんですけど、楽屋とかでも、今田さんは平和な、ご機嫌の良さがありますもんね。 今田:“ほんこん班”は空気が悪いって聞いてます。「ほんこんさんが怖すぎる」って。 矢部:あの、えっと(言葉に窮しながら)……今田さんは本当に空気が素晴らしく平和なので、そういうものを頂いてきた僕も、そうしていきたいなって思いました。 今田:漫画を読んで初めて、矢部太郎にはこんなに色んな感情の起伏があったんだなって気付いたんですよ。なかなか、長い付き合いでも分からないんですよね。矢部君は漫画っていう表現方法を手にしてから、感情面も含めて豊かになった気がする。 お笑いだけでやっている時は緊張感がいつもあるように見えて、苦しそうに見える時もあったし。そういう意味では、漫才の舞台とも違う、漫画っていう表現を見つけたのが大きいことやったんだろうなって思いますね。
矢部:そうなんですよね。実際には、僕も「ほんこんさんがアレだな」って思っても言えないですけど、漫画だったら描けるなって。 今田:(笑)記者のみなさん、ここだけはネットニュースにあげてくださいね! 「ほんこん班は怖い!」って。 矢部:仮に、ほんこん班がそうだったらっていう話で、そう思っているというわけではないです! (笑) *** 『プレゼントでできている』の中で、漫画好きを公言している今田さんが「面白くてたまらなかった」のは、板尾創路さんが矢部さんらとモンゴルに行った時のエピソードだという。「あったかい飲み物でも飲みながら、誰も傷付かない矢部太郎の漫画を読んでほしいですね」と今田さん。矢部さんは同作について、「読みやすく、文字少なく、絵も少なく…(笑)」とおすすめのポイントを紹介していた。 矢部太郎(やべ・たろう) 1977年生まれ。お笑い芸人・漫画家。1997年に「カラテカ」を結成。芸人としてだけでなく、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍している。 初めて描いた漫画『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。他の著書に『大家さんと僕 これから』『「大家さんと僕」と僕』(共著)『ぼくのお父さん』『楽屋のトナくん』『マンガ ぼけ日和』がある。 協力:新潮社 Book Bang編集部 Book Bang編集部 新潮社
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