【高知競馬・土佐秋月賞】全国区の大舞台で能力を示したシンメデージーが地元に凱旋 相手探しの一戦に
[第13回土佐秋月賞=2024年11月3日(日曜)3歳 高知競馬場、ダート1600メートル] 3日、高知では重賞の第13回土佐秋月賞(1着賞金800万円)が行われる。 今年の高知3歳重賞5戦の掉尾を飾るこの一戦。例年その年の3冠戦で活躍した若駒が参戦することで知られ、昨年は高知3冠馬のユメノホノオが快勝した。 今年の高知3冠馬に輝いたプリフロオールインは7日の兵庫重賞・楠賞に参戦を表明。本競走への出走はかなわないが、打越勇厩舎が誇るもう一頭の看板馬シンメデージー(牡)が約7か月半ぶりに地元高知のレースに参戦する。3月の土佐春花賞快勝後は、果敢に他地区を転戦。中でも、大井のJpnⅠ東京ダービーとジャパンダートクラシック(JDC)で地方馬最先着を果たしたことは記憶に新しい。特に前走のJDCは、4角10番手から猛然と追い込み、東京ダービー馬ラムジェットに3/4馬身差まで迫った。勝ち馬との差も、4着東京ダービー=2秒1差、5着ジャパンダートクラシック=1秒5差と、秋になって差を詰めている。 ここまで前述のダートグレード2戦以外は7戦7勝。まだ地方馬に先着を許したことはない。2走前の金沢・西日本3歳優駿では好位追走から早めに抜け出し、2着に2秒2差をつける圧勝劇。今回は妹尾浩騎手に乗り替わるものの、地方馬相手に不覚を取ることは考えづらい。 他馬はあくまでも2着争いという域を出ないが、その中で有力なのは黒潮菊花賞2着のマジックセブン(牡・那俄哲)と同3着のサノノスピード(牡・目迫大)。ともに脚質に幅があり、安定感がある。未知の魅力という点では中央から転厩後3、1、1着のアルヒジュル(牡・松木啓)。前走も鮮やかに逃げ切っており、時計がかかるようなら出番があってもおかしくない。キャリアが浅く、伸びしろが見込めるブルーアプローズ(牡・打越勇)も軽視は禁物。僚馬シンメデージーとのワンツーは視野に入れておきたい。
東スポ競馬編集部