鹿屋市の特別養護老人ホームで5件の虐待事案
鹿屋市の特別養護老人ホームで職員が入所者の裸をスマートフォンで撮影するなどしたとして、市から虐待の認定を受けていたことが分かりました。 先月下旬、鹿屋市から虐待の認定を受けたのは、特別養護老人ホーム慈恵園です。 慈恵園を運営する社会福祉法人永生会によりますと、虐待は2人の職員によるあわせて5件で、去年5月から10月にかけて4人の入所者に対して行われたということです。 深夜に服を脱ぐ行為を繰り返した女性の入所者の裸をスマートフォンで撮影し、他の職員に送っていたほか、入所者の両腕をつかみベッドに押し付け、この行為によって、入所者の右腕が内出血したとみられています。 聞き取りに対し職員は、「虐待という認識はなかった。人権に対する意識が足りなかった」などと話しているということです。 職員2人のうち、1人はすでに退職しています。 永生会は、今月、鹿屋市に再発防止策などを盛り込んだ改善計画書を提出していて、KKBの取材に対し、「虐待を受けた当事者と家族に大変申し訳ない。信頼回復に努めたい。」などとコメントしています。