U字工事さんに聞く「日本の食と農」 田んぼとイナゴが原風景
益子 僕たち二人とも、栃木県の田舎で生まれ育ちました。僕のじいちゃんと父ちゃんは、JA職員との兼業農家でした。父ちゃんは今も米や野菜全般を作ってます。日本農業新聞も取ってました。「お前も職員になれ」って言われたけど、芸人になっちゃって、ごめんねごめんね~! 【動画】U字工事さん 農業従事者の皆さんへ 福田 僕の実家は農家ではないですが、ロケで稲刈りをしたことがあります。稲は柔らかそうなイメージがあったので、こんなに力強く生えているんだって驚きました。米のパワーってすげえって。 益子 辺り一面田んぼという景色の中で毎日、友達とイナゴ捕りをして遊んでいました。家に帰ると、ばあちゃんがイナゴを煮てくれて。今はそんな風景も珍しくなったけれど、子供たちがイナゴの佃煮をばりばり食う姿をまた見たいです。 福田 僕も田んぼでカエルやドジョウを捕ったり、稲刈り後に凧揚げをしたりして遊んでいました。 益子 そういえば稲刈りの後、田んぼに残った株の上に父ちゃんのゴルフボールを置いて、山に向かってパーンて打つのが楽しかったなあ。35年くらい前の話で、今だから話せることだけど。 福田 危ねえ!しかもゴルフボール、帰ってこねえじゃねえか! 益子 だから山の中には僕が打ったゴルフボールがいっぱい…ごめんねごめんね~! 福田 以前、益子の実家に遊びに行ったら、大皿に塩むすびと漬物をたくさんのせて出してくれました。普通はお菓子を出すと思うので驚きましたが、それがすごくおいしかったのを覚えています。 益子 農家さんはいつ何が起きるか分からない自然の中で、おいしい食べ物を作ってくれています。食べ物は当たり前にあるものじゃないって、多くの人に知ってもらいたいです。農家さんを応援するために、芸人たちで米俵担ぎ運動会とかやりたいですね。一俵を担いで100メートルリレーとか、どうかな。 福田 農家さんが作った農畜産物を食べることで、こんなにエネルギーがつくんだよって、僕たちなりに伝えていきたいですね。
U字工事
福田薫(ふくだかおる、1978年生まれ、栃木県那須塩原市出身)と益子卓郎(ましこたくろう、78年生まれ、栃木県大田原市出身)からなるお笑いコンビ。09年から「とちぎ未来大使」を務める。「U字工事の旅発見」(とちぎテレビ)などに出演中。
日本農業新聞