「公務員はホワイト」だそうですが、私のまわりの公務員は「残業があるよ」と言います。実際、どの程度の残業が発生しているのでしょうか?
公務員の残業代はどのくらい?
公務員の残業代は、「超過勤務手当」として支給されます。支給額は以下の計算式で算出されます。 ■残業代の計算式 勤務1時間当たりの給与額×支給割合×超過勤務時間 〈勤務1時間当たりの給与額〉 1時間当たりの給与額は、月給(俸給+地域手当など)をもとに以下の式で算出します。 (月給額×12)÷(週当たりの勤務時間×52週間) 〈支給割合〉 残業時間や勤務条件に応じて、以下の割合が適用されます。 ●通常の残業(平日の22時前):1.25倍 ●休日勤務(休日の22時前):1.35倍 ●深夜残業(22時~翌5時):上記の割合に0.25倍を加算 ●月60時間を超える残業:1.5倍(深夜の場合は1.75倍) このように「超過勤務手当」は基本給に基づいて計算されるため、基本給が高いほど残業代も高くなります。特に国家公務員は地方公務員と比べて基本給が高く長時間の残業が発生しやすいため、手当の額が大きくなる傾向にあります。 ただし、残業時間が多い職員ほど収入は増えますが、働き方としては課題も多く、ワークライフバランスをとるのが難しいケースもあります。
公務員でも残業は発生している
公務員の残業時間は、国家公務員の月平均約18.3時間、地方公務員が約12.5時間で、業務内容や勤務地により大きな差があります。残業代は「超過勤務手当」として支給され、給与体系に基づいて計算されるため、働いた分はきちんと評価される仕組みです。 働き方改革が進む中、職場環境や業務負担は見直されつつあります。公務員を目指すなら、業務内容や職場環境をよく調べておくと、多様な選択肢の中から、自分に合う職場を見つけられるかもしれません。 出典 人事院 令和5年度 年次報告書 総務省 地方公務員における働き方改革に係る状況~令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果の概要~ 人事院 国家公務員の諸手当の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部