「内側しか見ていない」自民党“若手ホープ”が民意逆なでしてまで訴える「裏金議員処分見直し」背景にちらつく9月総裁選
当選4回、40代の若手衆院議員ながら、2024年9月下旬に予定されている自民党総裁選に出馬が取り沙汰されているのが、小林鷹之前経済安全保障担当大臣だ。 しかし現在、自身の発言によって“若手ホープ”が批判にさらされている。 政治担当記者はこう話す。 「9日に配信された、インターネット番組での発言が問題になっています。裏金事件で処分された安倍派の議員らが、要職から除外されている状況を見直すべきとの認識を示しました。 さらに『処分を受けた方も、一人ひとりは優秀だ。挙党一致で取り組まないと、国難を乗り越えるのは難しい』と話したことが、各紙に報じられました。 これに対して、党内からもさすがに『国民感情をまったく理解していない』という、疑問の声が聞かれています」 X上でも、この小林氏の発言に大ブーイングが起きている。 《内側しか見ていないのが露呈したというか。そもそも処分軽すぎと思っている国民もそれなりに多いのだが》 《何言ってんのこれ?!本来なら議員辞職してほしいくらいの面々なのに…もう要職停止見直しすんの?やりたい放題すぎでしょ…》 《エリートだからといって よい議員とは限らない。筋を通す議員、国民のことを第一に考える議員、がいいですよね》 前出の記者は「小林氏が安倍派議員をかばうのには理由がある」として、こう続ける。 「所属していた二階派の林幹雄衆院議員が、総裁選立候補のための推薦人の取りまとめをしているようですが、それに加えて、当選同期である安倍派の4回生議員を中心に、支持を集めようとしている事情があります。 また、小泉進次郎元環境相の出馬の可能性が高まってきており、できる限り小林氏としては、同志を増やしておきたいのです。安倍派の重鎮だった森喜朗元首相が、進次郎氏を強力にプッシュしていて、もし、進次郎氏が出てくるといまのままでは負けてしまう。小林氏としては、何としてでも安倍派議員らの支持を取りつけたいという思いがあるとみています」 いくら党内の支持を得ても、国民感情を逆なでしては……。