お葬式のお金にまつわる【困惑・不愉快】エピソード3つ!お正月に考えたい終活【葬式編】
お葬式にかかるお金のトラブル【困惑・不愉快】エピソード3つ
ここからは、家族を見送った経験がある人たちに聞いた、「お葬式のお金」にまつわる困惑・不愉快エピソードを3つご紹介しましょう。いずれも筆者の知人・友人が実際に遭遇したできごとです。 ●A美さん「互助会に入っていたのに…」 「両親は元気なうちから互助会に加入し『お葬式の費用はですべてまかなえる』と聞いていたので、私たち子どもは安心して何も準備をしていませんでした。 父が亡くなり葬儀を執り行う段になってわかったのは、積み立てたお金では『基本プラン』、いわゆる最小限の内容になるということ。 交友関係の広かった父は知人も多く、たくさんの参列者のことを考えるとさすがに基本プランという訳にはいかず、食事や香典返礼品など多くのオプションが必要となり、最終的な支払金額は積み立ててていた金額の倍以上になってしまいました」 親に任せきりではなく、互助会などの加入内容については事前に家族やきょうだいと共有しておくとよいでしょう。 ●B子さん「義実家にイヤミを言われた!」 「母が亡くなった際、義両親と義兄も参列してくれたのですが、義兄に『贅沢すぎる。葬式にあんな金を使うなんて、お寺や葬儀屋に踊らされてるよ』とイヤミを言われました。 私の実家は全国的に見てお葬式にお金をかけるお土地柄のようですが、手厚く見送りたい気持ちを踏みにじられたようで腹が立つやら悲しさは増すやら…… シンプルなお葬式、立派なお葬式、それぞれポリシーや事情があってのこと。お金をかければいいわけでもないし、よその家と比較できるものではありません。お義兄さん、あの言葉一生忘れませんからね!」 外野の無責任な口出しは慎しむべきですね。 ●C男さん「お正月に急逝」 「祖父が亡くなったのは1月3日。年始のこの時期、自宅付近の葬祭場はどこも10日ほど先まで予約が取れないという事態に。 2時間ほどかかる隣市の斎場の「一番高価な火葬炉」なら4日後に空きがあるといわれ、急遽そちらで執り行うことになりました。時季が悪かったといえばそれまでですが、移動時間・体力・お金ともに、家族にとっては大きな負担となりました」 不可抗力ともいえる事態に困惑するお気持ち、お察しします……。