百円札は今も使えるの? 旧札を回収する「新紙幣詐欺」も横行中!
祖父母の家で遺品整理をしていたら、今では珍しい板垣退助の百円札を見つけました。百円札の発行停止から今年でちょうど半世紀が経過しており、平成生まれの筆者も実物を見たのは初めてです。こうした旧紙幣、法的には今でも使えるのでしょうか? 発行停止された紙幣の取り扱いについて調べてみました。 【写真】コラム:「新紙幣詐欺」にご注意! * * * * * * * ◆百円札のいま 板垣退助が描かれた百円札は、昭和28年(1953年)に発行開始され、昭和49年(1974年)に発行停止されました。そのため、現在では見かけることがほとんどありません。 気になるのが、法的にはまだ使えるのか?ということ。 財務省のHPでは、現在でも使用できる古いお金が一覧で紹介されています。板垣退助の百円札もここに掲載されているので、今でも通貨としては使えるようです。 しかし、法的には使用可能でも、レジや自販機で使えるかはまた別の問題。 現在では百円札に対応していない清算機が多いため、まず、近年普及したセルフレジでは使えないと考えたほうがいいでしょう。
◆現代では使いづらいかも 百円札は、有人レジの支払いでも迷惑になってしまうことが多いようです。 SNSでは、「レジ通らないから持ってこないでほしい」「レジに百円札入れる場所ない」といった声が見られます。 このように紙幣としては使いづらい百円札ですが、日本銀行の本支店に持ち込めば、現行の通貨と交換してもらうことができます。 また、新札(完全未使用の紙幣)やピン札(すでに使用されている可能性があるが、シワや折り目がついていない紙幣)であれば、額面以上の価値がつく可能性も! 使い道や処分に悩んだ際の選択肢として覚えておくとよさそうです。
「婦人公論.jp」編集部
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