手塚理美「じつは踏切マニア」SNSで広がった趣味仲間の世界「フォロワーと食事に行くことも!」
鉄道には詳しくないけれど、田舎のローカル線の単線が好きなんです。田畑のなかを通っていたり、海沿いに沿って線路が続く風景は、見ているだけで心が癒やされます。
■「踏切を感じる」ことができるのは心の余裕があるから ── そういう目で踏切を見たことがなかったので、新鮮です。朝、急いでいるときに踏切が開かないと、ついイライラしてしまうことが。 手塚さん:通勤や通学で急いでいるときは、そうなりますよね。わかります。
でも、踏切を感じることができるのは、心に余裕があることなんだなあと、自分自身のバロメーターにもなっています。それに、わたし的には踏切のあの「カンカンカン」という音は、すごく可愛いんです!「どっちから電車来るんだろう?」って、ワクワクします。 ── 楽しそうに話される表情から、「踏切愛」が伝わります(笑)。 手塚さん:友だちからは、「手塚、また踏切見てテンション上がってる!理解できない」なんて言われています(笑)。
── 踏切でひとりテンションが上がっている手塚さんを想像すると、なんだかホッコリします。感性が瑞々しくていらっしゃるのだと感じます。 手塚さん:知らない踏切に出合う瞬間は幸せですね。以前、京都の嵯峨野で人力車に乗っていたとき、竹林を抜けたら、目の前に一直線の線路が広がっていたことがあって。「こんなところに線路が!」と、ひとりで大興奮。 あわてて俥夫の方に、「ちょっと止まってもらえますか?ここで写真撮ります!」と伝えたら、怪訝そうな顔で、「ここですか…?」と言われて。「ここはなんて名前の踏み切りですか!?」と食いつく私に、不思議そうな顔をされていました(笑)。
鉄道好きは、「鉄子」とか「鉄っちゃん」といった名前がありますが、踏切はなんて言うんでしょうね。 ── なんでしょうね。踏子…?踏ちゃん…?でも、まさか「推し」が踏切だとは思いませんでした。 手塚さん:踏切と線路が広がる光景と、あの音が好きなんですよね。ですが、いまはどんどん踏切が減っていて、寂しいです。 昔から気ままな街歩きや散歩が好きだったので、そういう番組があったらいいのに…と言っていたんです。30~40年以上前だったので、そんなことを言っても誰も見向きもしなかったけれど、いまは散歩番組が人気ですよね。